第47話

DAY15続き
628
2021/02/10 15:47
大我side
学校が終わって、さぁ、帰る時間となりました。
俺たちは何も連絡とってないのに
自然と廊下で集合して、何も言ってないのに同じ方向に向かう。
くれは
くれは
あのさ…
どんよりもした空気を変えたのはくれはちゃんだった。
北斗
北斗
ん??
くれは
くれは
あなたがこの状態で落ち込んでるのはわかるんだけどさ、
くれは
くれは
きっとあなたも今まで通り元気でいて欲しいって思ってるんだと思うのね、?
慎太郎
慎太郎
うん。そーだよな
くれは
くれは
うん、今は眠ってる状態だけど、起きてみんな元気無かったらあなたどんな顔していいか分かんないよ?きっと笑
樹
それもそーだな!!笑
俺たちらしくない!
北斗
北斗
あなただったら言うな、笑え!って笑
くれは
くれは
確実に言うね、
慎太郎
慎太郎
あなたって凄いもんな、いつ見ても笑ってたからさ
京本大我
京本大我
京本大我
京本大我
じゃ、みんなで笑ってやるか!笑
樹
そーしよぉ〜!
そんなことを話しながら、同じ方向を向かった。

今この場には居ないけど、会話の中には必ずあなたちゃんが出てきた。

やっぱりあなたちゃんはみんなにとって大きすぎる存在なんだ。
おれは、改めてそう思った。
〜病院到着〜
コンコンコン
お母さん
お母さん
はーい!
くれは
くれは
失礼しまーす!
お母さん
お母さん
あら!みんな来てくれたのね!ありがとう!
あなた
あなた
くれは!
くれは
くれは
え!あなた?!?!
樹
あなた!
慎太郎
慎太郎
目覚ましてたのかよー!笑
あなた
あなた
なんかみんな久々だね!
あなた
あなた
って!慎太郎!目覚まして悪いかよ!笑
慎太郎
慎太郎
悪くは無いけど〜
北斗
北斗
うん。悪くは無いけどもうちょっと寝ててもいいよ?笑
樹
笑笑
あなた
あなた
とか言って、みんな寂しかったんでしょ??笑
くれは
くれは
ねぇ、ほんとに事故にあったの?ってくらい元気なんだけど笑
樹
それな!
慎太郎
慎太郎
まぁ、一安心ってことで!
あなた
あなた
お騒がせしました!笑
あなた
あなた
あなた
あなた
あれ?
やっと俺に気づいた??笑

喋ってなかったからから?笑
安心しすぎて声でなかったんだよ!
ってツッコもうとしたんだけど…

その後のあなたちゃんの一言が衝撃すぎて、
言葉に詰まった。
あなた
あなた
えーっと……?
京本大我
京本大我
よ!
あなた
あなた
初めまして?
くれは
くれは
え?あなた?冗談辞めてよねー笑
あなた
あなた
くれはの友達?
樹
は?お前何言ってんの??笑
慎太郎
慎太郎
ドッキリ大成功!って言うんでしょ??笑
あなた
あなた
みんな、何言ってんの??
京本大我
京本大我
…え?
北斗
北斗
ってことは?
京本大我
京本大我
本気で俺のこと分かんない??
あなた
あなた
分かるも何も、初めましてで名前聞いてないし!笑
京本大我
京本大我
嘘…でしょ?
あなた
あなた
よく分かんないけど、みんなと仲良さそうだから私とも仲良くしてね!
慎太郎
慎太郎
あなた…
くれは
くれは
あなたっ…グズ
本当は俺も泣きたかった。だけど、くれはちゃんが泣いちゃうから、俺は泣いちゃだめだ。って思った
あなた
あなた
くれは!どーしたの??
あなた
あなた
あ!そーだ!あなたって言います!
君の名前は??
バレないように泣いているくれは(バレてるんだけどね笑)の手を握りこっちを向いて聞いてきた。
京本大我
京本大我
京本大我
京本大我
ホントに覚えてないんだ。
そう思った瞬間いてもたっても居られなくなって、俺は部屋を出た。
どれくらい走っただろう。止まりたくなくて、階段で下まで降りた。

病院だから走らないでぇー!って看護師さんに言われたけど、そんなこと今の俺にはどーでも良かった。
京本大我
京本大我
ハァハァハァハァ
入口付近にある中庭に入ってベンチに座った。
くれはちゃんの事も、樹のことも、慎太郎のことも、北斗の事も、、、
全部全部覚えてた。



なのに、






俺だけ記憶がない……?




なんで、なんで?なんで?
京本大我
京本大我
なんでたよ!
考えても追いつかない思考に腹がった。
北斗
北斗
京本!
そしたら、追いかけてきたのか、北斗が俺の名前を呼んで
やっと我に戻った
京本大我
京本大我
北斗、、
そしたら北斗が教えてくれた。
俺が部屋を出てから起きたこと。
北斗
北斗
俺の話しよく聞いて
京本大我
京本大我
…うん。
北斗
北斗
京本が部屋を出てから、あなた凄いビックリしてて、とりあえずくれはと車椅子で病院内回って行ったんだ。
京本大我
京本大我
なんで??
北斗
北斗
ひとつは落ち着かせるため。
京本大我
京本大我
もうひとつは?
北斗
北斗
ホントの話しをしくため。
京本大我
京本大我
ホントの話しってなんだよ
北斗
北斗
あなたのお母さんから教えてもらったんだ。
北斗
北斗
あなたは事故の影響でちょっとした記憶障害が起きてるらしい。
京本大我
京本大我
記憶障害?
北斗
北斗
そう。事故にあった時、何かを強く思いすぎて、
強く思いすぎた影響と事故の衝撃で記憶が飛んだんだ。
京本大我
京本大我
…そっか。
北斗
北斗
はぁ、気づいてないだろ?
京本大我
京本大我
気づくって?何に?
北斗
北斗
あなたは、今誰の記憶を失ってる??
京本大我
京本大我
俺。
北斗
北斗
そう。だから、それだけ強く思ってた人って?つまり?、
京本大我
京本大我
あっ…
俺だ。

あなたちゃんは俺の事を考えてくれてたんだ。
そう思ったら、体の力が抜けて、地面に崩れ落ちた。
北斗
北斗
そう。お前、京本だよ
北斗
北斗
だから言ったろ?
泣き止むことができないくらいに涙が溢れる俺に北斗は言った。
京本大我
京本大我
なにを?
北斗
北斗
あなたが京本を諦められるはずがないって、
京本大我
京本大我
…くっ
あなたちゃん……
俺は震える声を抑えつつ北斗と話しをつづけた。
京本大我
京本大我
あなたちゃんの記憶って戻るかな?
北斗
北斗
それが。
北斗
北斗
分からないみたいなんだ。
京本大我
京本大我
分からないって?
北斗
北斗
あなたにとって思い出すきっかけが無いと京本のことは思いだせない。
京本大我
京本大我
どーいうこと?
北斗
北斗
頭では思い出せないけど、体が勝手に動いたり、
北斗
北斗
たとえば、匂いとか、
どこで嗅いだのか、誰の何の匂いなのかは分からないけど、あなたにとって気にかかるもの。
北斗
北斗
そういう刺激?が無いと思い出すことは難しいらしい、
京本大我
京本大我
そっか。
北斗
北斗
だから、あなたの中の京本を思い出させるのは京本。お前しかいないんだよ、
京本大我
京本大我
…北斗、
北斗
北斗
大丈夫!きっと思い出してくれるよ!
京本大我
京本大我
そーだよな、ありがとう。
よし、決めた。
俺は絶対思い出させる。

あなたちゃんが俺を救ってくれたように、
俺の視界を鮮やかにしてくれたように、

俺もあなたの失った景色や色を全部全部とりもどしてみせる。










なぜたろう。思い出させれる。
その自信だけは強くあった。









いちごです!!
面白くなくてごめんなさい!

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