、、、、え?
僕は今、何を考えた???
可愛い???
初対面の人に???
今まで何回告白されても思わなかったのに???
頭が?で埋め尽くされる。
初めての感情に頭が追いつかない。
いやいや、初対面だし。
初めて顔合わせたのに、好きになるってどうかしてる。
僕は慌ててベッドから飛び起き、口を手で塞ぐ。
考えれば考えるほど、あの人が頭に浮かぶ。
一度気づいたこの感情はどうやら消せないらしい、、。
僕は布団を思い切り被った。
なんで好きになったか、考えてみるか。(?)
顔?性格?
今まで告白してきてくれた子だって、、、、
可愛い顔、らしいし。優しいとも、聞くし。
、、、あぁ、初めて自分でその人の可愛さとか、
性格の良さに気づいたんだ。
だからか。
はぁ、それでも、どうしてこんなに頭に残るかなあ。
大きく見開かれた瞳。
少し吊り上げられた瞳にキツい印象はなく、
それどころか優しさが滲み出てる。
長めの下まつげが瞳の大きさを強調している。
それにドアを開けて出てきた時に揺れていた
長めの髪から香ったあの香り。
甘いけど、甘ったるくない香り。
ほんのりいちごの匂いがしたのは気のせいかな。
どれも僕の心を鷲掴みにしている気がする。
初めて会った日から1週間が経っても
僕はあの人のことを忘れられていない。
普通、隣の部屋の人のこと、こんなに気にしないのに。
しかも、隣の部屋の人 -あなたの名字さん- は
どうやら、毎晩ベランダに出て来ているらしい。
あの人が近くにいるって実感できるのが嬉しくて、
ここ最近はバイトの帰り道からソワソワしちゃう。
今日こそ話しかけてみようかな。
家に帰って、いい気分でご飯とお風呂を済ませた。
髪を乾かして少し残っていた編集の仕事を済ませ、
好きなアニメをぼーっと見ていた時。
ガラガラ、、、、。
外から音がして、僕は窓の外に目をやった。
僕のマンションのベランダは、部屋を仕切っている板が
腰ぐらいまでしかなく、僕の部屋のベランダまで
光が届いている。
毎晩外に出て何してるんだろ。
僕は立ちあがってベランダに行くドアに手をかけた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!