あれから三年。俺達は歌い手グループ「いれいす」を結成し、結成から三年で武道館ライブを成功させる、という夢を叶えた。
現在は活動休止中。
俺達はずっと、武道館ライブに向かって、みんなとの約束を叶えるために、がむしゃらに走り続けてきた。
では、夢を叶えた今は、約束を果たした俺達は、何に向かって頑張れば良い?。
このまま曖昧なまま、活動は続けられないと判断したため、現在は活動をお休みしている。
思わずつく、大きなため息。
さいころ川では、最近毎日考えることだ。
そう、あれから、ライブや、どこか遠いところに行くとき以外は毎日さいころ川に通っている。
まぁ、ここにいるからってあの子が来るとは限らないけど。
俺の前を通りすがったおばあさんが買い物袋に入ってた物、思いっきりぶちまけた。
俺はこういう困った人を見るとほっとけなくなった。
前までは、「俺のほうが辛い」という謎のプライドで、助ける気にならなかったのだ。
すべてを広い終わったあと、俺はおばあさんについていった。
どこへ行くのか気になったが、失礼だと思い、聞かなかった。
そう言って、にっこにこで叩くおばあさんの力は、意外と強かった。
そう思ったのは、みんなとの内緒。
どこかを見つめるおばあさんの目は、今にも泣きそうだった。
そこからは、ずっと無言。
気まずい空気の中、おばあさんと俺は、墓についたのだった。
身内でもない俺なのに、そのおばあさんは、まるで自分の孫に微笑むように笑ってくれた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。