ぐいぐい距離を詰めてくる2人の圧に耐えきれず、気づけば疑問を叫んでいた。
ますます詰めてくる2人。
2人に乗って笑っているゾム。
真面目に仕事してるしんぺい神さん。
…逃げ道が、なくなった。
意を決して口を開く。
一瞬の静寂のあと。
けらけらと笑う2人を見て、少しほっとした。
ゾムはそう言って、私の方を見る。
最後の一言に、思わず苦笑した。
それでも。
ここでなら、
この人たちとなら。
なんだか、少しずつ前に進めそうな気がした。
2人の背中を見送った後、ゾムが話しかけてきた。
そう言うと、ゾムは満足そうににぱっと笑った。
〜チーノside〜
軍部の古い廊下に、かつかつと足音が響く。
俺の一歩前を歩いているショッピに、声を掛けた。
アイツとは、無論、あなたのことだ。
ロボロが拾ってきた記憶喪失の女。信じる信じないは人によるようだが、少なくとも俺は全く信用してない。
それはショッピも同じだと思っていたので、アイツと話そうとしたのには心底驚いたが、ショッピなりの考えがあるのだろうと思って話は合わせておいた。
再び聞くと、少しだけ考える素振りをした後すぐに答えた。
特に驚いた様子もなく、飄々と答えた。
嘘とは思えないショッピの態度に驚いていくつか質問をしていると、ショッピは呆れたように笑う。
確かにぺ神が言うなら信用しても良いのか…?
…いや、常習犯で慣れとるだけかもしれへんしな。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!