第6話

05:花咲く
71
2026/03/12 13:03 更新
〈飛side〉
病院へ向かう道すがら、アスファルトの裂け目から顔を出しているたんぽぽが目に入った。
ふと、この前ワスレナグサを渡した時の、あの笑顔を思い出す。
飛
……あなたの下の名前、喜ぶだろうか
迷わずそれを摘み取ると、背中のバクがケケッと笑った。
バク
バク
おいおい飛ィ、今日も貢ぎ物かよ? お前、すっかりいい下僕だな!
飛
うるさい。……これは別に、そういうのじゃない
病室のドアをノックする。中から「どうぞ」という静かな声が聞こえた。
中に入ると、あなたの下の名前は窓辺で画用紙に向かっていた。真剣な横顔に、少しだけ声をかけるのを躊躇う。
(なまえ)
あなた
あ……飛くん、いらっしゃい!
あなたの下の名前が顔を上げ、花を見て小さく目を見開いた。
飛
あー……この前のが枯れてたから
(なまえ)
あなた
わあ、すごい! たんぽぽだ! 飛くん、ありがとう!
あなたの下の名前が花瓶に花を挿す間、僕はなんとなく机の上に置かれた画用紙に目をやった。
そこには、窓から見える風景にそっくりの空と道路が描かれていた。
飛
……これ、描いたの?
(なまえ)
あなた
え? あ、うん……趣味みたいなものだから。変、だよね。
あなたの下の名前は慌ててそれを隠そうとした。けれど、僕にはその絵が、ひどく綺麗に見えた。
飛
変じゃない。……すごいな。
僕が正直な感想を口にすると、あなたの下の名前はきょとんと目を瞬かせ、やがて頬を染めて笑った。
(なまえ)
あなた
……ふふっ!ありがとう! 飛くんに褒められるなんて思わなかった!
……絵なんて、誰かに褒めてもらえるの、初めてだよ!
その笑顔を見た瞬間、肺の奥がぐわっと熱くなった。
今までは何も感じなかった病室というものが、彼女の笑顔で急に体温を持っていくような感覚。心が、暖かくなっていく。
バク
バク
ヒャハハ! 飛ッ、お前のおかげであなたの下の名前、すっかり元気じゃねェか!
飛
……うるさいって。黙ってろ。
僕は照れ隠しに背中のバクを軽く叩くと、丸椅子を引き寄せて座った。
とうふ
とうふ
ちょっと短かったかな?若干セリフ増やしたし書き方変えたかもっ!!
とうふ
とうふ
ハクのイラストまだでごめんなさい.......m(_ _)m
とうふ
とうふ
近頃描きますっっ!!!
とうふ
とうふ
最近 ✩2 ついたのといいねついたの嬉しくて飛びました(?)飛くんだけn(((
飛
(なんだコイツ)

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