【Sレイマリside】
家から少し離れた神社、そこで開かれた祭りに、俺は家族といっしょに来ていた
大変賑やかで人も多く、小1でまだまだガキだった俺は迷子になった
今となってはなぜ逸れたのか、全く覚えていない
小さな子供のことだ、虫やら花火やら食い物やらに惹かれたのだろう
気づいたら、ガキの俺はリンゴ飴を片手に1人佇んでいた
そう、1人だった
1人だったのだが、だらしなく泣いているとある女の子が俺に声をかけてきた
印象的な声だった
元気が有り余ったような、明るくハツラツとした声
少しばかり声がデカすぎて、思わず飛び跳ねたのは今でも忘れられない
とにかく聞き慣れない声だったので、俺はすぐに顔を上げてその子を見た
その子は巫女の服装をしていて、独特な雰囲気を醸し出していた
独特な雰囲気に独特な話し方
どう見ても巫女には見えないその子には、なんとも言えない魅力があった
ガンマスという子に手を引かれて、祭り場を走り回ったのは懐かしい
結局2人では見つからなくて大人の人に頼ったっけ
純粋に楽しかった
不安で満たされていた心が温かくなる感じ
ガンマスという子は、他人に勇気を与える不思議な子だった















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。