小説更新時間: 2026/03/26 08:15
連載中
私にしか見せない裏の顔

- ホラー
- 夢小説
- オリジナル
いじめが始まったのは、小学三年生のときだった。
最初は、ほんの小さなことだった。
からかわれたり、陰口を言われたり、持ち物を隠されたり。
「気にしすぎ」「冗談だよ」
そんな言葉で片付けられるようなことばかりだった。
でも、学年が上がるにつれて、それは少しずつ形を変えていった。
笑いながら人を傷つけることに、誰も罪悪感を持たなくなっていった。
中学に入ると、いじめは“日常”になった。
体操服の袋に砂を入れられる。
「手が滑った」と言われてプールに突き落とされる。
荷物を水の中に沈められ、教科書はびちゃびちゃにされる。
給食をひっくり返され、上靴には画鋲が入れられる。
笑いながら、当たり前のように。
悪口を書いた紙が黒板に貼られ、
インスタのノートには私の名前と悪口が並ぶ。
教室に入った瞬間、窓を全開にして
「ブスキタァァー!」と叫ばれる。
まるで、それが面白い遊びであるかのように。
中学三年生になる頃には、クラスの状況は異常だった。
学校全体で起きたいじめの件数は十五件。
そのうち十二件が、私のクラス。
そして、クラスだけで十一人が不登校になった。
それでも、彼らは何も変わらなかった。
先生や親の前では、明るくて優しくて、普通の生徒。
反省したふりも、謝ったふりも、簡単にできる。
でも、誰も見ていないところでは違った。
瓶を投げつけてくる。
髪をぐしゃぐしゃにされる。
制服に薬品をかけられる。
刃物を投げられ、指には一生消えない傷が残った。
それでも彼らは言う。
「わざとじゃない」
「間違えただけ」
「ふざけてただけ」
私は知っている。
あの人たちの、本当の顔を。
優しいふりをして、笑って、
誰にも見えないところで人を壊していく。
――その裏の顔を、知っているのは私だけ。
やっとの思いで推薦で高校が決まった。
ここから逃げられる。
新しい場所で、やり直せる。
そう思っていた。
けれど、一般入試の合格者が発表され、
同じ学校に進学する人の名前を確認したとき、
私は息が止まった。
そこには、
あのいじめの主犯格の四人の名前が並んでいた。
終わったはずだった。
やっと終われると思っていた。
でも、違った。
物語は、まだ続いている。
私はこれからも、
誰にも見せない顔で笑う彼らの――
「私にしか見せない裏の顔」と、
同じ場所で生きていかなければならないのかもしれない。
最初は、ほんの小さなことだった。
からかわれたり、陰口を言われたり、持ち物を隠されたり。
「気にしすぎ」「冗談だよ」
そんな言葉で片付けられるようなことばかりだった。
でも、学年が上がるにつれて、それは少しずつ形を変えていった。
笑いながら人を傷つけることに、誰も罪悪感を持たなくなっていった。
中学に入ると、いじめは“日常”になった。
体操服の袋に砂を入れられる。
「手が滑った」と言われてプールに突き落とされる。
荷物を水の中に沈められ、教科書はびちゃびちゃにされる。
給食をひっくり返され、上靴には画鋲が入れられる。
笑いながら、当たり前のように。
悪口を書いた紙が黒板に貼られ、
インスタのノートには私の名前と悪口が並ぶ。
教室に入った瞬間、窓を全開にして
「ブスキタァァー!」と叫ばれる。
まるで、それが面白い遊びであるかのように。
中学三年生になる頃には、クラスの状況は異常だった。
学校全体で起きたいじめの件数は十五件。
そのうち十二件が、私のクラス。
そして、クラスだけで十一人が不登校になった。
それでも、彼らは何も変わらなかった。
先生や親の前では、明るくて優しくて、普通の生徒。
反省したふりも、謝ったふりも、簡単にできる。
でも、誰も見ていないところでは違った。
瓶を投げつけてくる。
髪をぐしゃぐしゃにされる。
制服に薬品をかけられる。
刃物を投げられ、指には一生消えない傷が残った。
それでも彼らは言う。
「わざとじゃない」
「間違えただけ」
「ふざけてただけ」
私は知っている。
あの人たちの、本当の顔を。
優しいふりをして、笑って、
誰にも見えないところで人を壊していく。
――その裏の顔を、知っているのは私だけ。
やっとの思いで推薦で高校が決まった。
ここから逃げられる。
新しい場所で、やり直せる。
そう思っていた。
けれど、一般入試の合格者が発表され、
同じ学校に進学する人の名前を確認したとき、
私は息が止まった。
そこには、
あのいじめの主犯格の四人の名前が並んでいた。
終わったはずだった。
やっと終われると思っていた。
でも、違った。
物語は、まだ続いている。
私はこれからも、
誰にも見せない顔で笑う彼らの――
「私にしか見せない裏の顔」と、
同じ場所で生きていかなければならないのかもしれない。
チャプター
全2話
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