やあ、あなた・あなたの名字だよ
今日はイーストン魔法学校の編入試験日
何故ボクがここにいるか?
そんなの天使を探すためだよ
あんな素晴らしい魔法を使えるんだ
名門校に居たって不思議じゃないだろ?
誰だろう
魔法学校なのになんか筋トレしてる…
ま、まあボクには関係のないことだ
試験なんてさっさとクリアして天使を探さなければ
空気椅子⁉
色々と規格外な奴だな…
まあ、ボクには関係ない…
うん…関係ない…はずだ
どこからともなく声が響く
音響増幅魔法か
本来なら高度な魔法だが…
流石、名門といったところか
ボア!
次の反応を待っていると炎が舞い上がる
恐らく転移魔法の一種だろう
炎の中から出てきたのは
クロード・ルッチ…
魔法使いは主にサポートに特化した白と攻撃に特化した赤に分けられる
彼はこの赤魔導士至上主義の世界で白魔導士でありながら注目度7位に上り詰めた強者だ
そこまで上り詰めた努力は称賛に値するだろう
…わざわざ口にする必要はあったのだろうか…
クロード・ルッチにそう言われ、辺りを見渡す
すると地面から机と椅子が盛り上がるように出てくる
そして空からテスト用紙とペンが落ちてきて見事
机に着地する
…彼は口は禍の元ということわざを知らないのだろうか
ボクは席につき始めようとする
だが
ワサッ
ワサワサワサワサワサ
答案用紙の文字が動きまともに読める状態ではなかった
ボクは杖を振い呪文を唱える
念のために覚えておいた魔法解除の魔法だ
魔法は無事に成功したようで文字は動きを止める
その後、無事に第一試験を突破し
その他の試験も危なげなく突破する
そういうとまた地面が盛り上がる
どうやら今回は迷路の試験のようだ
制限時間は30分…
ん?
丸め込まれてる!
変な人呼ばわりされてしまった…
そして歩き出そうとしたボクらだったが
ガッ
ベチャ
レモンが石に躓き盛大にすっころぶ
その後も
レモンが事あるごとに罠に引っかかり大幅なタイムロスをしてしまった
ボクは彼らを置いて駆け出す
後ろで何か揉めていたが知ったことではない
あの二人大丈夫だろうか
置いてきたボクが言えることではないが心配だ
ドガガガガガガ
なんだこの音は
まるで何かを破壊するような…
バッガーン!
心配していた矢先来てくれるのは嬉しいが
まさか壁を破壊してくるとは
規格外が過ぎるのでは?
本来ならば迷って出てくるからこその迷路だ
正攻法でクリアした者にとっては面白くないのか
帰れコールが響き渡る
マッシュは効果音が付きそうなほど沈んでいる
すると
レモンが声を張り上げる
どうやらクロード・ルッチに言われてマッシュの足止めをすれば合格にすると言われたらしい
何でもレモンの実家は貧乏でどうしてもイーストンに入りたかったらしい
ボクが居なくなった後色々あったらしいが
レモンはどうしたらそうなるのか重いのが平気という言葉を結婚と捉えたらしい
物理的な重さと精神的な重さのアンジャッシュ
クロード・ルッチはもはや開き直って二人を罵り始める
自分が追い詰められている自覚があるのか魔法を使おうとしている
このままでは…
バキ!
というのは杞憂だったようで
マッシュはクロード・ルッチの杖を容易く折ってしまった
誰もが前代未聞の行為に驚き固まっていると
この学校の校長
現魔法界最強
ウォールバーグ・バイガンが現れる
ここからはどうやらウォールバーグが試験を監督するようだ
クロード・ルッチは今後もうボクたちの前に現れることはないだろう
何人か面接が終わった後やっとボクの番がくる
定番の質問だ
普通なら利点や称賛の言葉を送るだろう
だがボクはそんな茶地なことを言うために来たんじゃないんだ
ウォールバーグはそう言うと部屋が明るくなる
どうやら
合格のようだ
登場人物プロフィール













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!