第28話

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102
2026/02/20 09:09 更新




































______________球技大会が終わってしばらく。



















佐久間 美桜
    あなた〜!帰ろ       
九条 皐月
    今日コスメ
買いに行くんでしょ?




あなた
    あ … う、うん、!     









あの日できた友達… 美桜と皐月は
変わらず私と仲良くしてくれた。










今までやったことなかったメイクや、ヘアアレンジ、
友達と帰りに買い食いなど…
まさに 華の高校生みたいなことを

私はここ数日で たくさん経験することができた。









九条 皐月
    あなたは素材がいいからな〜 。
メイクのしがいがある。あ、てかさ
聞きたかったんだけど
あなた、彼氏とかいないの ?
あなた
  … へっ?彼氏?       
佐久間 美桜
   あ!それ気になる〜 !      
初恋は?好きなタイプは?


あなた
   えっ、と …
ぜ、 ゼロ …。彼氏なんて夢のまた
夢っていうか…。初恋も、
好きなタイプも … 特にない、かな。
あなた
   そもそも、友達だって
小学校以来全然いなくて…2人が
はじめてだから、













あなた
    だから … ほんとに … 嬉しい。    
ありがとう…。













佐久間 美桜
    ……って、もお〜! 
まだ言ってるのー?いいってば!
九条 皐月
  そうそう。可愛いな〜    
友達って勝手になるものだし
気にしなくていいって。



2人はそう言って微笑んでくれる。



私はいまだ この2人と友達になれたことが
信じきれていなくて、本当に私なんかが友達になっていいのかって思う時があるけど

その度に、こうして2人は優しく受け入れてくれた。
ほっ、と力が抜ける。


まだまだ知り合ったばかりだけど
これからもっと仲良くなりたいな。









…と思ったところで、美桜がバンッ!!と
机を叩いた。
























佐久間 美桜
  そ れ よ り !
あなた彼氏いたことないの?!
九条 皐月
    好きな子も?     


あなた
   ?うん。    




佐久間 美桜
   そっちのがやばいよ!!
高校生で初恋もまだなんて …
絶滅危惧種!!
九条 皐月
   あなたは初心なんだなぁ…     



あなた
   え、そんなにやばい かな …。
今まで人を避けに避けてきた末路
です …。







今までずっと 人と関わってないどころか、
もはや認識すらしてない人のが多かったから

恋なんて、 私とは今後一生
縁のないものだと思っていた。それは今も。







…でも、2人は違うらしい。

















佐久間 美桜
   うん。やばいね!    
あなた
  うっ … ( ぐさ    

九条 皐月
   勿体ないよ。せっかくの
高校生なのに 恋のひとつもしない
なんて … あ、そうだ。
いいこと思いついた。
佐久間 美桜
   おっ、皐月偶然だねぇ〜
私も多分同じこと思いついた



あなた
    え、なになに      




「ふふふ…」と2人は笑って顔を見合わせる。

そのあと、
バッ!と勢いよく私の方を向いてきたので
少しびっくりした。





… なんだか、とんでもないことを
言われる予感。














佐久間 美桜
   よし!決めた!
本日から私たちは…
「あなたに彼氏をつくろう
作戦」を 開始します!!!










あなた
    ……… はい?     


九条 皐月
   さ、まずは好きな子探し
からだね。同じクラスにいい人
いないの?



あなた
   い、いやいや
ちょっと待って …!彼氏なんて、
いらないよ …!

佐久間 美桜
   またまたぁ…彼氏はいいよ?
いや彼氏っていうか せめて
恋愛はした方がいいって!楽しい
から!
九条 皐月
   そうそう。
人生経験 人生経験。





あなた
   経験って …     





どこかワクワクしている2人を見て
困惑する。


…「彼氏をつくろう作戦」?
いや、2人には申し訳ないけど 本当に彼氏なんて
いらないんだ。

恋愛も興味ないし …。

大体、極力人と関わりたくないっていうのも、まだ全然変わってないんだ。この2人は 特例だっただけで。






それに、恋ってこう…自然に…来るものじゃないの?
自分からそんな掴みにいくものなんだろうか。(←人生経験浅い奴)








そう思っている私を知る由もなく、
美桜はニヤニヤした顔で クラス内を見渡し、
1つの席で 目を止めた。















佐久間 美桜
   うーん … まずは、
あ!やっぱ定番の"玲王様"は?!







あなた

佐久間 美桜
    みんな通る道だよね       
イケメンだし完璧だし!
九条 皐月
   お、いいじゃん。
あなた仲良いよね?どうなの?

あなた
   な、仲良い…?
私と、玲王くんが …?







私もチラリ、とその席を見る。






…… つい先日、席替えが行われたことにより、
私の隣の席から 離れてしまった
玲王くんの席。

今は部活に行っているようで
そこには誰も座っていない。








… 私と玲王くんが、仲良いと思われていたなんて、
信じ難いことだった。

だって、確かに隣の席だった頃は
よく話すことはあった…(というか、あっちから一方的に絡んできた)ことは
よくあったかもしれないが








___________現に今、球技大会が終わって
席が離れてから 私と玲王くんは
一言も話していない。









そのため、私は未だ あの時のこと……
玲王くんが、私に勇気をくれた時のことのお礼を
言えずにいた。












なのに、仲が良い?
























あなた
   そうかな …     


佐久間 美桜
   そうだよ!よく話してるじゃん!    
あなた
   えー … いやそんなこと
ないけど …。クラスメイトとして
話してもらってるだけだし …。
あなた
   それに、万が一があったとして
私が玲王くんを … 好きになって
いいわけないよ。
あんな王子様みたいな人と…
釣り合わないし。

九条 皐月
   … ふーん?    





ごく当たり前の事を口にする。
すると … なにやら今度は皐月がニヤニヤしていた。










あなた
   な、なに?     
九条 皐月
  ん〜?じゃあさ、
あなたはどうなの?

あなた
  え?    
九条 皐月
   玲王のこと、どう思ってるの?     
… 話したいとか思わないの?


あなた
   どう … 思ってるか…     










あなた
   … 普通に、クラスメイト、    
… だけど
九条 皐月
   だけど?     































あなた
   …… 話したいことは、     
あるかも しれない …
















別に 玲王くんが好きとか そういうのでは
全くないけど、


…… あの時のお礼は なんとかして
言いたいと思って
最近少し…いや、結構気がかりになっていた。









…って意味で言ったけど、
うんこれ絶対2人勘違いしてる。ニヤニヤが最骨頂に達していた。




















九条 皐月
   へ〜…?ふーん?    
あなた
   な、だからなに!     
佐久間 美桜
   いいじゃんいいじゃん〜 
あ!じゃあさ 今度期末テストあるし
勉強でも教えてもらったら?
あなた
   え?     
















佐久間 美桜
   勉強を教えて貰うついでに
お話して、あわよくば距離を縮める…
結構いいと思わない?












































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