______________球技大会が終わってしばらく。
あの日できた友達… 美桜と皐月は
変わらず私と仲良くしてくれた。
今までやったことなかったメイクや、ヘアアレンジ、
友達と帰りに買い食いなど…
まさに 華の高校生みたいなことを
私はここ数日で たくさん経験することができた。
2人はそう言って微笑んでくれる。
私はいまだ この2人と友達になれたことが
信じきれていなくて、本当に私なんかが友達になっていいのかって思う時があるけど
その度に、こうして2人は優しく受け入れてくれた。
ほっ、と力が抜ける。
まだまだ知り合ったばかりだけど
これからもっと仲良くなりたいな。
…と思ったところで、美桜がバンッ!!と
机を叩いた。
今までずっと 人と関わってないどころか、
もはや認識すらしてない人のが多かったから
恋なんて、 私とは今後一生
縁のないものだと思っていた。それは今も。
…でも、2人は違うらしい。
「ふふふ…」と2人は笑って顔を見合わせる。
そのあと、
バッ!と勢いよく私の方を向いてきたので
少しびっくりした。
… なんだか、とんでもないことを
言われる予感。
どこかワクワクしている2人を見て
困惑する。
…「彼氏をつくろう作戦」?
いや、2人には申し訳ないけど 本当に彼氏なんて
いらないんだ。
恋愛も興味ないし …。
大体、極力人と関わりたくないっていうのも、まだ全然変わってないんだ。この2人は 特例だっただけで。
それに、恋ってこう…自然に…来るものじゃないの?
自分からそんな掴みにいくものなんだろうか。(←人生経験浅い奴)
そう思っている私を知る由もなく、
美桜はニヤニヤした顔で クラス内を見渡し、
1つの席で 目を止めた。
私もチラリ、とその席を見る。
…… つい先日、席替えが行われたことにより、
私の隣の席から 離れてしまった
玲王くんの席。
今は部活に行っているようで
そこには誰も座っていない。
… 私と玲王くんが、仲良いと思われていたなんて、
信じ難いことだった。
だって、確かに隣の席だった頃は
よく話すことはあった…(というか、あっちから一方的に絡んできた)ことは
よくあったかもしれないが
___________現に今、球技大会が終わって
席が離れてから 私と玲王くんは
一言も話していない。
そのため、私は未だ あの時のこと……
玲王くんが、私に勇気をくれた時のことのお礼を
言えずにいた。
なのに、仲が良い?
ごく当たり前の事を口にする。
すると … なにやら今度は皐月がニヤニヤしていた。
別に 玲王くんが好きとか そういうのでは
全くないけど、
…… あの時のお礼は なんとかして
言いたいと思って
最近少し…いや、結構気がかりになっていた。
…って意味で言ったけど、
うんこれ絶対2人勘違いしてる。ニヤニヤが最骨頂に達していた。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!