第44話

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2024/06/02 02:20
『私、生きてますけど』
二人が熱演する中、一人私だけ冷めた顔でいるこの状況。
Ge「は?お前、コイツに触れても、......」
ジェノさんもリーパーさんも、私を見て固まっている。
Re「まさか此処までとはな......」
一人で自嘲気味に嗤っているリーパーさん。
カオス
『さっき、ジェノさんはリーパーさんは触れたものの命を枯らすと仰っておりましたが、

それは誠ですか...?』
Re「ああそうだ。俺は俺に触れたものの命を枯らす死神だ。こんな仕事、大嫌いだがな。」
だからさっきってたのね。
『私はその仕事は意義のあるモノだと思うケド......』
ジェノさんにちらっと目配りすると、何かを察した彼は「右に同じく」と言った。
けれど、リーパーさんは何も言わない。
Ge「てか、やっぱりあなたは触れるんだな。お前さん、まさか死んでるんじゃないのか?」
そんなリーパーさんに、私が触れているのを見かねたジェノさんが、爆弾発言を投下していく。
『し、しんでる.........』
いやいやまてよあなた。私は第一死ねないし、てか死んでも戻ってくるし、そんな事はない。いやそうだよな?そうだと言ってくれ......ッッ!!
ブツブツと他の人から見れば只のヤバイ人になっている私を横目に、リーパーさんが淡々と話し始める。
Re「お前がGenoの代わりか。代役不足だな。」
『酷くないですか.........』
いや分かってたけどさ!真正面から言うのもどうよ!?
Ge「お前、顔見せてみろ「嫌だな。」お前な~......」
『...??』
ジェノさんがリーパーさんの顔を覗き込もうとし、それを必死に回避するリーパーさん。
置いてけぼり感が半端じゃないのですが。
Ge「Ah-...あなた。」
『はいッッ!!』
その様子を眺めていると、急に名前を呼ばれ体がビクッと跳ねる。
Ge「コイツは手強いぞ「お前がチョロ過ぎるだけだろ」.........」
Re「大体な、何だよ助けて貰っただけで惚れるとか。くだらねぇにも程があるぜ」
Ge「お前だって触れれる女に出会って直ぐゾッコンじゃねえかよ!!」
わーわーぎゃーぎゃー言い争うリーパーさんとジェノさん。
『(殆ど会話の内容わかんない......)』
熱気と威圧でとてもじゃないけど会話が聞こえない。
てかなんでそんなに盛り上がれるの......

彼らの言い争いが終わるまで
私は天を仰いでいるのだった。




山田 太郎様、スポットライトありがとうございました!


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