第6話

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2026/01/18 12:55 更新





あなた
ッ!
灰谷竜胆
…兄ちゃん、

灰谷蘭
……ほら、行くぞ〜
あなた
いたいッ



乱暴に腕を掴まれ、忘れていた頭の痛みも
同時にズキズキと響く。





あなた
嫌だ…
あなた
ッ竜胆さん…!
灰谷竜胆
…………
灰谷竜胆
( 呼ぶなよ…、)



灰谷蘭
…………

あなた
ッッ




更に強引に引っ張られ、部屋へ連れ込まれた。











           ドンッ







あなた
ヒッ
灰谷蘭
あのさぁ、まだ分かんねぇの?





壁へ追い込まれ、顔のすぐ横に手をドンと
つかれた。



端正な顔が目の前にある。

いわゆる壁ドンというやつだけど、全然キュンと
するどころではない。








灰谷蘭
お前は俺のペット。なぁ。分かる?
灰谷蘭
お前は俺のモンなの
あなた
……ッ わ、私は貴方の物じゃない…です
灰谷蘭
あ‪”‬?
あなた
ビクッ



蘭さんは更に機嫌を損ね、今までで1番怖い顔
を見せる。


美人だから怒った顔が尚更怖い。





灰谷蘭
…………

灰谷蘭
りんど〜

あなた









ガチャ…




灰谷竜胆
……なんだよ、兄ちゃん…
灰谷蘭
お前もさぁ、コイツのこと気に入った
んだろ?
灰谷竜胆
は?

灰谷蘭
だったら、お前もペットにしていーよ
灰谷竜胆
…え、?

灰谷蘭
俺ら2人で飼お

あなた
へ、



何を言っているんだろうこの人は。


怖い。竜胆さん…





灰谷竜胆
……なんで、そうなるの…
灰谷蘭
なんでって、竜胆も気に入ったんじゃ
ねーの?

灰谷竜胆
ッそうじゃなくて!
灰谷竜胆
…兄貴のモンなんだろ?なんで俺と共有
しようってなるんだよ。急に
灰谷竜胆
今までそんなことなかったし…あんまり

灰谷蘭
……ん〜、好きなもんは共有したい
と思うし?
灰谷蘭
あと、コイツ躾けるのに竜胆の
力もいるかなって

灰谷竜胆
……え、
あなた
…は、
灰谷竜胆
…そっちが本音だろ
灰谷蘭
あ、バレた〜?






両手をぱっと出してケラケラと笑う蘭さんには
いまだ恐怖しか感じなかった。







灰谷蘭
で、どーすんの?
灰谷蘭
もう次はねーけど?
灰谷竜胆
ッ……

灰谷竜胆
…分かった…けど、俺はあんま関わ
んねーから
灰谷蘭
ホントは嬉しいくせに〜?
灰谷竜胆
ちげぇよ!
あなた
……




なんでこうも勝手に話が進んでいるんだ?


竜胆さんもなんで了承したの?




灰谷蘭
…そーいや、名前聞いてなかった
灰谷蘭
なんてーの?
あなた
……畑野…あなたの下の名前です
灰谷蘭
ん、あなたの下の名前ちゃんねー

灰谷蘭
じゃ、改めてよろしくな
あなたの下の名前ちゃん
灰谷竜胆
……







   こうして、私は灰谷兄弟に飼われることに
   なってしまった。








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