ルカさんがそう声を上げる
私の方も終わったため声をかけようとした
その時…かすかに…本当に小さい音が聞こえた
これは…子どもの泣き声…!
ルカさんは気づいてない…
火は勢いを増してる…
なら…
私はノータイムで走り出す
どんどん姿が小さくなっていく
…!音がしなくなった、気を失ってしまったのだろうか…
走りながら人の影を探す
それをしている間にもどんどん火は大きくなっていく
私は必死に探した
色々思いながら探しても見つからない
隅、店の中どこを探しても見つからない
…しかもこの先は爆現地、火の勢いが一番強い
ここまで探していないってことは
…もしかしたら
最悪のケースが頭に浮かびながら捜索を続ける
中心部に向かって進んでいると、ついに…
そこには顔を青白くして横たわっている子供の姿が
そう言って周りを見渡す
ここが爆発の中心部であることもあって
周りは火の海になっていた
私は子供を担ぎ上げ走り始める
ここからさっきのところまでは遠くすごく離れている
道を見たところさっきより火が強く煙も出ている
そのせいか体力が削られるのが早く
すぐに息が上がってくる
それもお構いなしに突き進んでいく
…しかし、体の限界が来たようだ
目標地点までまだ遠い…
これじゃ自分はいいとしても
子どもを助けることができない
フラフラとした足取りで立ち上がる
自分に喝を入れる言葉を言う
その時八幡宮の目の周りが青くモヤがかかる
そう叫ぶと体が楽になる感じがした
これは誰の記憶だろうか
少し覗いてみた
私と■■は、恋仲だった
決して裕福じゃない環境でありながらも
楽しく過ごしていた
運命、それは時に牙を剥き、人に試練を与えてくる
私は目の前で■■を奪われた
それからはずっとその場を動けなかった
動けるようになっても、取るのは最低限の食事だけ
その後はずっと彼を奪われた場所でたそがれる
そんなクソみたいな生活をしていた
私はふと考えた
そう、考えるようになった
それから私は誓った
声のもとに顔を向けると一人の少女が立っていた
軍服のような服を着て…
私よりも歳は若そう
その少女は口を開く
少しの沈黙が流れる
すると、遅れて「愚者」が口を開く
私は即答する
そう言うと「愚者」はフッ…と笑い手を差し伸べてきた
と












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。