「48. 彩芭と鬼」の続きです
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ちらりと後ろを振り返る。
みんな、私の分まで十二鬼月と戦ってくれている。
でも、もうそろそろ限界が近い。
お館様も一刻も早くここから出てもらわないと、お体に支障が…………
私は自分の手の中にある刀に視線を戻した。
私の母親が使っていたという日輪刀。
私のと同じ虹色に輝くその刀は何年経っても立派だった。
もしものことを考えて刀を最大限まで強化しよう………
この感覚、6年ぶりだ。
首の後ろが焼けるように熱い。
きっと、「夢」の方の文字が光っているんだろうな……
だってこれを使うのは、“あの日”以来だもの。
私が作り出したオリジナルの技。強いショックや怒りを感じた時に発動する。
そう、私は今怒っているのだ。
古より人間を恐怖へ貶めた悪の根源。
日輪刀が少し紫色を帯びた。
夢想覚醒が効いている証拠だ。
使えるものは全て使う。
さらに
色暘が赤い光となって日輪刀と合体した。
今の私の表情は
きっと今までになく
笑顔だ_______________
本当にこれが最後だ。
私は刀を構えた。
最後は…………
私が初めて見た技
1番基本的な技
思い切り後ろにひいた右腕を鬼舞辻無惨の心臓に向けて一突きする。
一瞬だった。
全ての人間の思いを込めた私の日輪刀はやつの心臓を貫いた。
パァァァァンッ!!
その瞬間鬼舞辻無惨の体は弾け飛んだ。
まるで風船を針でつついたようだった。
鬼舞辻の体は一瞬にして灰になり消えていった。
終わった。これで、終わったんだ。
トサッと私は地面へ落ちた。
周りを見ると、十二鬼月を始め、その他の鬼は私が鬼舞辻を斬った時に一緒に消えたようだった。
柱のみんなが駆け寄ってくる。
自然と涙が目に浮かぶ。
薬を飲んでから何分たった?
急いで懐中時計を見ると
戦いで乱れた髪を見てみると、色神のときの銀髪ではなく、淡いクリーム色に戻っていた。
古より人を喰らい、人間に恐怖心を抱かせ、絶望の淵へと突き落としてきた鬼。
まさに今、1000年以上続いてきた人間と鬼の戦いが終わったのだ。
私はしまった自分の日輪刀をもう一度取り出す。
よし、呼吸も元に戻ってる!
私は日輪刀を真っ直ぐ上に突き上げ、こう言った。
緑色は癒しの色だと言う。
緑色の光が傷ついた者を癒し、元の姿に戻す。
光が届く範囲を拡張したのが、改拾ノ型だ。
緑色の光の円は私を中心に柱のみんな、お館様をも包んだ。
鎹鴉が高らかに私たち人間の勝利を宣言した。
外はもう朝の訪れを知らせる、朝日がのぼり始めていた。
Happy End 「私が全て守る」~完~


























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!