横浜
──夜
夜の街を福沢が一人で歩いていた
すると
足下にある血痕を追うと
一つの路地裏まで続いていた
その時 背後に影が現れた
背後の人物が刃物を振り下ろす
が福沢はそれを軽く受け止める
相手の腕を捻り武器を離させる
仮面を被った人物は
飛び退る
そう云われた瞬間福沢が振り向くと同時に「何か」が首を掠った
福沢が苦しみだす
仮面の人物は空中に立つ
福沢は其処で倒れた──
──翌日 武装探偵社にて
焦り声をあげる敦に国木田が険しい表情で答える
どこからともなく現れた太宰が云う
驚きの声をあげる敦に太宰が問う
広津が扉を吹き飛ばし黒蜥蜴が部屋に入る
だが部屋には既に人の気配は無かった
怒りながらエリスは車へ向かう
鼻から血をながしている森が持つ携帯電話から再び声がする
そして森が車に乗り込んだ時
車が爆発した
上空には『仮面の暗殺者』の姿があった
太宰は一人で街を歩く
太宰は血溜まりを少し指で擦る
爆発した車内からエリスが森を掴み脱出する
そう云うとエリスはパッと手を離した
本日の運転手はあなたの下の名前がしていた
理由は勿論〝異能者殺し〟の出現である
その時森の携帯電話に着信が入った
そう云い通話を切った
芥川が辿り着いた場所には
背後にはいつの間にか『仮面の暗殺者』の姿があった
『仮面の暗殺者』の周りを芥川は自身の異能で囲む
芥川は一斉に羅生門を突き刺したが外套だけがその場に残っていた
『仮面の暗殺者』は空中に逃げたが
──仮面が割れる
爆発した車の周りは既に人が溢れかえっていた
すると警察官が駆け寄ってきた
……当のエリスは「そんな訳ねぇだろ。」とでも云いたそうな顔をしている
警察官は短刀を取り出し
森の前に飛び出したあなたの下の名前に刺さった
体制を崩した際に警察官の帽子を手で弾く
警察官の正体はドストエフスキーだった
その儘あなたの下の名前は森の方に倒れる
ドストエフスキーは帽子を持つと走り去る
エリスがとてつもない速さで後を追おうとしたが
あなたの下の名前は其処で意識を飛ばした
──路地裏にて
ホーソーンの周りから血が芥川に向かい飛ぶ
芥川はそれを羅生門を盾にし止める
するとそこまで一言も話さなかったホーソーンが口を開いた
路地裏に駆け込んできた警察官──のフリをしていたドストエフスキーだったが……
背後からドストエフスキーの帽子を被った太宰が現れた
そう云うと太宰はドストエフスキーの足元に帽子を投げた
太宰の答えにドストエフスキーは笑顔を浮かべる
福沢とあなたの下の名前の上には同じ模様が浮かび上がっていた
中原が書類を握り締める
書類をまた強く握り締めた
ドストエフスキーがそう云った瞬間
太宰が撃たれた
太宰の横を歩き立ち去ろうとするドストエフスキーに云う
ふらつきながらも立ち上がった太宰が言葉を発する
一冊の小説だ
書いた事が真実となる白紙の文学書
太宰とドストエフスキーの目が合い緊迫した空気が漂う
国木田の声がするとドストエフスキーは向きを変え歩き出した































編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。