第9話

acht
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2025/02/24 07:33 更新
常川くんが居なくなって毎日が楽しくなくなった

行く場所も無く仕方がなく学校に行ったらいじめは日々エスカレートするばかり
「辛いな」
呟いた言葉は誰かに聞こえるはずもなく波の音に掻き消される
「螢光湾じゃなくてもっと綺麗な所が良かったな」
工場の煙で黒くなった空を見上げながら歩く。しばらく歩いていると聞き覚えのある笛の音
あの日のように足を踏み入れる
何年経っても変わらないこの場所
見覚えのある背中に声をかける


「常川くん」
「あなた?」
あの日のように手をのばす




「あぁ、やっと触れられた」

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