はえ〜、滲みる、ちょー滲みる
そんな戯言を呟きながら
次々と慣れた手つきで、傷を消毒していく
私は、親が離婚し、再婚した
その時に連れてきた、喧嘩強いガキみてぇな奴に虐待?されてる.
ちなみに、親にもだ。
アイツら、人とか親の前では猫かぶるからめんどせぇ…
手持ちにある金は50円。
買いに行こうと、玄関から出て、いつもの路地裏を通る
ここ、近道だから好き.
だけど、たまに不良に出くわして、喧嘩売られるから
ストレス発散がわりにボコしてる。
シャラ
そういえば、俺に実の兄がいるらしい.
そこに行ったらたくさん飯食えんのかなぁ〜
行きたいなぁ〜
なんて考えながらうまい棒にかぶりつく
たこ焼きも好き.
今度、親に実兄の居場所教えてもらおーかな
ザクザク
チラッ
私と同じ色の尻尾を持ってる…
あの人も紅葉好きなんかなぁ〜
あ、行っちゃった…
不思議やなぁ〜
ガチャ
はいはい、聞こえてますよーだ。
こんな敬語なんて反吐が出るほど嫌いだ
わたしには5人の兄がいること。
兄の家は私の家から1時間のところにあること(徒歩で)
母がアイツらを憎んでいること
そして、わたしを引き取った理由。
それは、このガキ達のいい玩具になるから。
女のわたしがいれば楽になるから。
だそうだ。
実際、あのガキどもには玩具にされた.
お陰で処女ではなくなった。
私は決めた。
実兄に会いにいくということを!
今は朝の四時。
早く起きすぎたかな?
私は家にあるガキども様のお菓子を一つ盗み、玄関から出た。
私には、まともな服がないので私の部屋のベッドシーツを縫って被っている
大事なところは隠せているからまぁ…セーフだろう。
靴はもちろん無いので裸足で歩いていたが、ガラスを踏んでしまったようだ…
右足が使えなくなったので、近くにいる木の枝を拝借し、杖代わりにした。
出血は仕方がないのでゴミ袋のビニールで止血した。
歩きにくい…
今は5時30分。
どうして時間がわかるかって?
それは近くの学校の時計を見ているからさ.
あとこの道を渡れば着くはずだ。
あと少しの辛抱!
言ってもいいのか?
まぁ、言ってみるか。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。