前の話
一覧へ
次の話

第1話

1話
1,334
2021/11/08 08:54 更新
あなた
あなた
痛ッッ…
はえ〜、滲みる、ちょー滲みる
あなた
あなた
まさか、顔ぶん殴られるとは思ってなかったっすわ〜、
そんな戯言を呟きながら
次々と慣れた手つきで、傷を消毒していく
私は、親が離婚し、再婚した
その時に連れてきた、喧嘩強いガキみてぇな奴に虐待?されてる.
ちなみに、親にもだ。
アイツら、人とか親の前では猫かぶるからめんどせぇ…
あなた
あなた
今日の飯…どうすっかな…
手持ちにある金は50円。
あなた
あなた
うまい棒4個買うか…
買いに行こうと、玄関から出て、いつもの路地裏を通る
ここ、近道だから好き.
だけど、たまに不良に出くわして、喧嘩売られるから
ストレス発散がわりにボコしてる。
シャラ
あなた
あなた
うまい棒4個で腹満たせるんかねぇ〜…
そういえば、俺に実の兄がいるらしい.
そこに行ったらたくさん飯食えんのかなぁ〜
行きたいなぁ〜
なんて考えながらうまい棒にかぶりつく
あなた
あなた
やっぱ王道のコンポタがうまいよなぁ
たこ焼きも好き.
今度、親に実兄の居場所教えてもらおーかな
ザクザク
あなた
あなた
もう秋かぁ〜。
紅葉綺麗やな
チラッ
あなた
あなた
…!?
私と同じ色の尻尾を持ってる…
あの人も紅葉好きなんかなぁ〜
???
…!
あ、行っちゃった…
不思議やなぁ〜
ガチャ
チッ…
はいはい、聞こえてますよーだ。
あなた
あなた
お母様。
私の実兄について聞きたいのですがよろしいでしょうか。
こんな敬語なんて反吐が出るほど嫌いだ
チッ…わかったわ
わたしには5人の兄がいること。
兄の家は私の家から1時間のところにあること(徒歩で)
母がアイツらを憎んでいること
そして、わたしを引き取った理由。
それは、このガキ達のいい玩具になるから。
女のわたしがいれば楽になるから。
だそうだ。
実際、あのガキどもには玩具にされた.
お陰で処女ではなくなった。
私は決めた。
実兄に会いにいくということを!
あなた
あなた
うぅ…
今は朝の四時。
早く起きすぎたかな?
私は家にあるガキども様のお菓子を一つ盗み、玄関から出た。
あなた
あなた
徒歩で1時間だろ…?
あなた
あなた
こんな朝早くに出なければよかった…寒ぅ…
私には、まともな服がないので私の部屋のベッドシーツを縫って被っている
大事なところは隠せているからまぁ…セーフだろう。
あなた
あなた
痛ッッ⁉︎
靴はもちろん無いので裸足で歩いていたが、ガラスを踏んでしまったようだ…
あなた
あなた
足元には気をつけないとな…
右足が使えなくなったので、近くにいる木の枝を拝借し、杖代わりにした。
出血は仕方がないのでゴミ袋のビニールで止血した。
歩きにくい…
あなた
あなた
ここを曲がればええんやな…
今は5時30分。
どうして時間がわかるかって?
それは近くの学校の時計を見ているからさ.
あとこの道を渡れば着くはずだ。
あと少しの辛抱!
???
…!
お前、あの時の!
あなた
あなた
ん…?
???
てか、足大丈夫⁉︎
あなた
あなた
あぁ、大丈夫っすよ。
あなた
あなた
俺急いでるんでこれで…
???
なんで、急いでるんや?
あなた
あなた
ん、えーと…
言ってもいいのか?
まぁ、言ってみるか。
あなた
あなた
実の兄の家に行こうとしてて…
???
実の兄…?
???
苗字はなんていう?
あなた
あなた
前の苗字は_____

プリ小説オーディオドラマ