第12話

真夜中研究者
420
2024/09/07 07:16 更新
黒瀬
何が正解で、何が間違いか?
黒瀬
……うん、俺も分かんないや。


黒瀬
人には人の正義がある。
黒瀬
人に合わせる必要なんてない。あなたの苗字は、あなたの苗字の正義で警察続けなよ。









あなた
っは、……………!!
あなた
はぁ…………はぁ、?



暗くなった部屋で悪夢に魘されて、思いがけず目を覚ます。

胃がぐるぐるする。頭が割れるように痛い。


あなた
……………ん、



辺りを見回すと、私の布団を囲うように女子組の布団が、少し離れたところに予備の布団が積まれていた。





時間の確認をしようと、スマホに手を伸ばす。


あなた
眩し………!?



画面の明度が明るすぎたのか、眩しい光が目にあたって、目をそらす。

時刻は、夜中2時を回っていた。










起きてしまったばかりには、そう簡単に寝付けない。女子の部屋を出て、薬捜の本部部屋へと向かう。


👓
ぁれ………これが、…………ん?



リビングの電気を1部つけただけの暗い部屋で、たった1人で実験を行う紫崎さんがいた。


👓
…………何?



此方にすぐに気がついたようで、ふいと視線を移し、すぐにまた研究に熱中する。


あなた
夜中まで仕事するなんて、真面目の象徴じゃん。


👓
あんたには関係ないでしょ。
あなた
そうだね。…………寝なよ。


👓
………
👓
無理。



少しの沈黙の後に、返答が返ってくる。

もう夜中の2時だ。寝ないと、体に支障が出る。


👓
あなたの苗字さんってさぁ。
👓
自分が信じたら、それが全部正しいって思っちゃうタイプでしょ。
👓
ありふれた正義感とか信じてそう。そういうの、警察にはいらないんだよね。



口を開けばだらだらの私への文句やら嫌味やらを並べて語る紫崎さん。

悪気はなさそう。疲れているだけだと信じたい。


あなた
………私は確かに、
あなた
ひねくれた性格と、ちょっとの正義感で警察やってるよ。
あなた
昔、正義感大事にする古い警察の友達・・がいて。
あなた
そいつから教えてもらったよ。


あなた
私は、警察官に正義感がいらないとは思わない。
あなた
ありふれていても、ひねくれていても。





👓
…………
あなた
隣、座っていい?
👓
やだ。
あなた
そ。



キッチンにあるコーヒーメーカーに手を伸ばす。
此処のコーヒーメーカーは随分いいやつを使っているのだろう。
前に1度飲んだことがあるけれど、充分美味しかった気がする。


👓
薬捜には、慣れた?
あなた
…………慣れてると思う?



隣に行っていいかと聞いたらNOのくせに、話題振ってくるとかどうなってるんだよ、此奴……←

コーヒーメーカーを操作しながら、紫崎さんに背を向けて、意地悪な質問を投げかけてみる。



👓
いや、慣れてないと思う。
👓
1週間で慣れるなら、恐ろしいね。



まるで、私を小馬鹿にしたような返答だった。


あなた
大正解。分かってるなら質問しないでよ。
👓
あなたの苗字さんなら慣れるかなーとは思ったんだけどね。
👓
その様子じゃ、慣れてなさそうじゃん?w



煽るように鼻で笑って、手元の薬物に何が薬品を入れる。


あなた
当たり前じゃん。
あなた
あんなバチバチに喧嘩売られて、慣れるお惚けやろうが何処にいるってんの?



誰かとは言わないがゆあうり、喧嘩売られてるのは事実。

女嫌いだからって、押し付けないで欲しいよね、全く。


あなた
それなりには、仲良くしたいと思ってるんだけどねー。
👓
嘘つけ。
👓
表面上はでしょ。分かってるよ。


あなた
見抜かれていたみたいだ。


👓
当たり前じゃん。俺を出し抜くなんて、まだまだ早いね。



最初から薄々感じていた。

彼はやはり面白い。












短いのぉ

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