きっと走ってここまで来てくれたんだろう、
息切れしていて、はぁはぁ言っている
私は急いで体を起こし、ベッドに座った
彪太郎「...斗亜と西村くんから聞いた、」
こたは私の隣に座って私の手を握る
...暖かい、
彪太郎「...不安にさせてごめん、っ、」
彪太郎「距離近すぎたよな、ほんまにごめん、」
「...嫉妬した、」
彪太郎「...うん、」
私の一言を聞いたこたは私の頭を撫でる
ふわふわしてて気持ちいい
「...私がほんとに彼女でいいの、??」
「あの子のほうがかわいいし、っ」
思わず本音が出てしまう
彪太郎「...ううん、俺はあなたがいい」
彪太郎「俺が好きなのはあなたやし、あなたしか
いない」
こたはそう言うと、私を抱き寄せ、 私はこたの胸に
収まった
彪太郎「...もうあの子とは必要最低限喋らない、」
彪太郎「だから...まだ俺のこと好きでいてくれる、??」
「っ、当たり前じゃん!!」
こたの胸をパンッと軽く1発叩くと、こたはふふっと
笑ってチュッと唇にキスをした
「...っ、//」
彪太郎「んっ、かわいい、笑」
次の休み時間、私とこたは教室に戻った
戻ってきたと同時に転校生のあの子はこたの元へ駆け
寄ってきた
女子「岡﨑くん、!!」
女子「体調大丈夫なの、??」
...こた、体調不良って嘘をついて来てくれたんだ、
自分の苦手な数学なのを利用して、笑
彪太郎「あー、まぁ」
彪太郎「...てかもう必要最低限のことがない限り俺に
話しかけないで欲しい」
彪太郎「申し訳ないんやけど...」
女子「...っ、え、なんで、??」
転校生ちゃんの瞳がゆらゆらと揺れる
転校生ちゃん泣きそう、そう感じたと思ったらこたに
手を繋がれた
彪太郎「...もう勘違いで俺の彼女を泣かせたくないから
さ、??」
「...っ、!?」
拓哉「わ、こたちゃん大胆♡」
斗亜「こら西村くん!!」
後ろでわちゃわちゃしてる斗亜と拓哉くんは置いて
おいて...
なんでそんなキュンとする言葉を自然に言えちゃうん
ですか、//
女子「...っ、そっか、やっぱ岡﨑くんに彼女さんはいる
よね、」
女子「...今まで邪魔しちゃってごめんね??」
女子「...っ、じゃあ!!」
そう言って転校生は教室から出ていった
なんか...申し訳ない、
斗亜「もう俺の彼女を泣かせたくないからさ...だって!!」
拓哉「かっこいい〜!!」
彪太郎「...いじるな、//」
転校生ちゃんが教室を出ていったあと、すぐに2人が
近寄ってきた
...と思ったら2人ともさっきのこたの言葉をいじってて、笑
拓哉「あなたちゃんも照れとったなぁ、笑」
「...うるさい、」
まっ、でも普段聞けないこたの言葉が聞けて安心した
なぁ
未だに繋いであるこたの手をギュッと握った
彪太郎「...ふふっ、かわいいことしてくれる
やん、??ボソッ」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。