第54話

番外編1-2
1,504
2023/07/20 10:00
きっと走ってここまで来てくれたんだろう、



息切れしていて、はぁはぁ言っている



私は急いで体を起こし、ベッドに座った







彪太郎「...斗亜と西村くんから聞いた、」







こたは私の隣に座って私の手を握る



...暖かい、







彪太郎「...不安にさせてごめん、っ、」


彪太郎「距離近すぎたよな、ほんまにごめん、」


「...嫉妬した、」


彪太郎「...うん、」







私の一言を聞いたこたは私の頭を撫でる



ふわふわしてて気持ちいい







「...私がほんとに彼女でいいの、??」


「あの子のほうがかわいいし、っ」







思わず本音が出てしまう







彪太郎「...ううん、俺はあなたがいい」


彪太郎「俺が好きなのはあなたやし、あなたしか
いない」







こたはそう言うと、私を抱き寄せ、 私はこたの胸に
収まった







彪太郎「...もうあの子とは必要最低限喋らない、」


彪太郎「だから...まだ俺のこと好きでいてくれる、??」


「っ、当たり前じゃん!!」







こたの胸をパンッと軽く1発叩くと、こたはふふっと
笑ってチュッと唇にキスをした







「...っ、//」


彪太郎「んっ、かわいい、笑」




















次の休み時間、私とこたは教室に戻った



戻ってきたと同時に転校生のあの子はこたの元へ駆け
寄ってきた







女子「岡﨑くん、!!」


女子「体調大丈夫なの、??」







...こた、体調不良って嘘をついて来てくれたんだ、



自分の苦手な数学なのを利用して、笑







彪太郎「あー、まぁ」


彪太郎「...てかもう必要最低限のことがない限り俺に
話しかけないで欲しい」


彪太郎「申し訳ないんやけど...」


女子「...っ、え、なんで、??」







転校生ちゃんの瞳がゆらゆらと揺れる



転校生ちゃん泣きそう、そう感じたと思ったらこたに
手を繋がれた







彪太郎「...もう勘違いで俺の彼女を泣かせたくないから
さ、??」


「...っ、!?」


拓哉「わ、こたちゃん大胆♡」


斗亜「こら西村くん!!」







後ろでわちゃわちゃしてる斗亜と拓哉くんは置いて
おいて...



なんでそんなキュンとする言葉を自然に言えちゃうん
ですか、//







女子「...っ、そっか、やっぱ岡﨑くんに彼女さんはいる
よね、」


女子「...今まで邪魔しちゃってごめんね??」


女子「...っ、じゃあ!!」







そう言って転校生は教室から出ていった



なんか...申し訳ない、







斗亜「もう俺の彼女を泣かせたくないからさ...だって!!」


拓哉「かっこいい〜!!」


彪太郎「...いじるな、//」







転校生ちゃんが教室を出ていったあと、すぐに2人が
近寄ってきた



...と思ったら2人ともさっきのこたの言葉をいじってて、笑







拓哉「あなたちゃんも照れとったなぁ、笑」


「...うるさい、」







まっ、でも普段聞けないこたの言葉が聞けて安心した
なぁ



未だに繋いであるこたの手をギュッと握った







彪太郎「...ふふっ、かわいいことしてくれる
やん、??ボソッ」

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