「及川さーん!」
「こっち向いてくださーい!!」
おもしろい。
俺に向かって声援おくる女の子が、とてつもなくおもしろい。
君に気なんて微塵もないのに
ちょっと笑顔見せれば顔赤くするなんて
どんだけ男に飢えてんだよ。
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「あなたさん荷物持ちます!!」
「ノートとりますか?」
また?
よく飽きないなぁ。
唯一尊敬するよ。そこ。
馬鹿みたい。
恥ずかしくないのかな。
相当女に飢えてんだね。
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「「...あ」」
学校一モテる奴がいた。
及川徹。
名前からしてモテそうだなぁってよく覚えてる。
「...あなたさんもここで食べるの?」
「そうだけど、悪い?」
「ううん。じゃあ、俺はここで」
そこまでは良かった。
「あのさ、」
「女の子にキャーキャー言われてるけど」
「誰もアンタの内面なんか見てないよ」
「見てるのは、外見だから。」
それだけ、と付け足していつもの位置に。
すると
「じゃああなたもじゃない?」
こっちを向いて言った。
「はぁ?」
「いっつもいっつも男の子に何かされてさ、優越感に浸ってんだろうけど、あなたの顔がいいからでしょ?」
「.....」
そうね、と言いたかった。
でも言えなかった。
「...最初から人の内面見る人なんていないよ。」
皆皆皆
外見しか______
「俺達似た者同士だね。」
「え?」
「ごめん、なんか偉そうに。」
...こいつも謝ることできるんだ。
「...うん」
お互い様だね。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!