昨日のバレンタイン…誰からもチョコを貰えなかったなんて…知られたくない。
リビングに先に居たあなたが懐から出したのは、小さな箱。チェックの柄の包装紙に、リボンのシールが貼ってあって…
目の前に突き出されたチョコの箱。
あなたは僕の方を向いてくれない。
ー・・・
学校に向かう途中
ガサゴソ…
エイトは私があげたチョコを取り出すと、キスをしてからパクっと口に入れた。
マフラーに口元を埋めて、ひたすら歩く。
なんだよ私があげたチョコ好きって…
チョコが好きなのはわかるけどさ…
チョコにキスまでしなくたって…
せめて私の居ないところでしてよ…
こんなの…恥ずかしいよ…
ー・・・
一昨日
たしかに、普通は彼女がいるヒトには恋愛の意味でチョコは渡さないよね。だけど…私なんかが…いいのかな?
そうしてバレンタインコーナーへチョコを買いに行った。エイトのお父さんに1つ選ぶ。エイトには…
ー・・・
来年?
来年も私はエイトに…?
そのころ…
↑お母さんとは、あなたのお母さんです











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!