第9話

冬ー雪見(中編)
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2018/10/19 16:43
(次の日)
空は曇っていた 雪は止んだが 飼い主の予想通り雪は積もっていた
小山慶一郎
雪だー!!
飼い主は寒さを忘れたかのように笑顔だった
飼い主の腕の中にいた俺がただ思ってたことは
猫(増田貴久)
ふにゃにゃ……(さみぃ……)
なんで昨日判断できなかったのか…
部屋の中でも十分寒いんだ…外なんかでたら…もっと寒いだろう……
小山慶一郎
冷たーい!
さくらも触ってみる?
といい飼い主は俺の頬に雪を付ける
……てかこれ触るって言うのか?
猫(増田貴久)
にゃん!(冷た!)
あまりの冷たさにびっくりする
小山慶一郎
じゃあ雪見ながら散歩行こうか〜
そう言って飼い主は歩き出す
……しばらく歩いていると見慣れた懐かしい所につく…
猫(増田貴久)
にゃー(ここ…)
忘れもしない……俺が捨てられた電柱の影…
元飼い主さんの住むお家も見える
小山慶一郎
あぁ〜懐かしいね〜
俺たちここで出会ったんだよ〜
あの時のさくらはね〜
そう言って立ち止まって話し始める飼い主
猫(増田貴久)
にゃにゃ!ふーにゃにゃ!(ねぇ早く行こうよ!俺ここ忘れたいの!)
もう元飼い主の事は思い出したくないし…
昔の俺が今の飼い主にした行動は思い出したくない……そう考えてると…
元の飼い主
あっ!お前は!!
マンションから出てきた男性が声を上げる…
忘れるはずもない…元は好きだった元飼い主の姿があった…
飼い主はと言うと…
小山慶一郎
えっ?俺?
……俺……あなたとどっかで会いましたっけ?
と自分の事を言ったのかと勘違いし返答する…
だが元飼い主は今の飼い主を無視し……俺を見つめ…
元の飼い主
どこいってたんだ!お前!!
心配したんだからな〜
と言い始める…
すると今の飼い主は……
小山慶一郎
捨てられたって事じゃないみたいだね
すごい心配してるみたいだし…
といい俺の事を元飼い主に渡そうとする
猫(増田貴久)
にゃんにゃん!(ちょっと待ってよ!)
俺は嫌だった…
元飼い主よりも今の飼い主と一緒にいた方が…いい生活だったし…
第一…好きな人と離れたくなんかない……
だが飼い主は…とぼとぼ歩き出してしまう
元の飼い主
ふぅ…これでいいな……
おええの鬱憤晴らしはやはりお前じゃなきゃダメみたいだ〜
お前が消えた後他にも鬱憤晴らしのために飼ってたんだが……みんな俺のパワーに耐えきれなかったらしく…どんどん死んでいっちまったからな〜
そう呟き…元飼い主は部屋に入ろうとしたが…
この後…ある事が起きたんだ……

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