勘が鋭い
その一言を放っただけで、その場の空気が固まった。
別に嫌味ったらしく言ったわけじゃない。
ただ素直にその勘の良さに対して感心しただけなのだ。
1番初め、コネシマくんから電話が来た時に聞いたあの言葉を思い出す。
「トントンくんは?」
あのときの、あのトーンで同じ言葉を放つ。
どういうことや?と素直に疑問を持たれ、俺は身がたじろぐ。
そうか、桃瀬豚平くんはもう……。
待って欲しい。
目の前で死んでしまったなんて情報、ロボ太は1度も俺に教えてはくれなかった。
ロボ太は日常で起こったことを必ず教えてくれるはずなのに、俺がこのことを知らないのはなにか違和感がある。
呪いにかかった人しかトントンくんのことを覚えていない、というのは何かおかしい事じゃないだろうか
まるで、桃瀬の家にそんな呪いがあるみたいな___。
ゾムくんが少し焦った顔で俺の口を手で押えてきたので、もごもごと唇が動いたが、この先は言ってはいけないのだと察し、黙る。
黙った後、ゾムくんはまた話しだした。
適当だな、オイ……
まあ、そんなことはどうでも良くて、
2人なら何とか話について来れるだろう。
そういう根も葉もないことを考えながら、俺は光に近づく。
含みのある言葉に疑問を抱いたが、何も無いというのであればそうなのであろう。(と思いたい)
そのまま手を伸ばし、光に触れる____







![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)




編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。