ある日の早朝。
城下街にて__
…いい魔導書が見つかったな。
早く読みたいけど…
今日は確認しないといけないことがあるし。
……やっぱり。
あの日感じたおぞましい気配は……。
それに、今回の復活速度。
早いなんてものではなかった。
異常だ。
確実に加速している。
回数を重ねるごとに倍々程の加速がされている。
………これは、見過ごせない。
人間に被害が及ぶ。
魔王の人間統制だけは許されない。
…いい加減、私も動こうか。
しかし、こんな少女では、討伐隊には加われないだろう。
どうする……?
城下街を歩きながら私は考えた。
一人で旅をしてもいいが、もし討伐ができたとしても、
名前と顔がすぐに知れ渡ってしまうだろう。
そうなると、今後の暮らしに支障が出る。
討伐隊に入隊するなら、容姿を変えることは必須。
だが、姿を変えるにしろ、身長を盛るにしろ、
体に触れられたらバレてしまう。
…このままの容姿でできることは……。
そうか。
魔法学校からならば。
私立ではなく、
国が建てて管理を行っている魔法学校の場合、
生徒の中から選ばれる精鋭部隊は特例で魔王の討伐隊に
加わることができる。
それなら、誰かに注目を集めれば、
目立たなく討伐することが可能だ。
その後への不安も少ない。
よし、これでいこう。
考えがまとまった。
私はゆっくりと、国立魔法学校に歩みを進めた。











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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!