與那城奨side
この子が、新しいまめの友達かぁ。
根は優しそうな子だな。
後にまめから聞いたんだけど、この高校に来て初めてできた友達がまめだったらしい。
皆怖がって逃げられてたなんて、
俺は実は学校で蓮を見たことがあった。
皆がグループになって楽しそうに話してる中、蓮だけ一人だった。
その瞳からとても寂しそうな感じがした。
でも、今は友達が出来て、少し明るい顔になってる気がする。
あー。言われると思った。
まぁ、言えない訳じゃないから言うことにした。
─────数年前
俺はその時高一で、今の蓮と同じように、家庭の事情で一人暮らしをしていた。
別に親がいないとかそういう訳じゃないけど、
バイトも頑張ってたし親もちゃんとお金を送ってくれた。
そんなある日、
俺は下校の時電車の遅延で7時半にやっと住んでる駅に帰れた。
それで近くのコンビニで夜ご飯買って帰ろうとしたら、
自動ドアの前に小学生位の男の子が一人で座ってた。
俺は心配になって思わず声を掛けてしまった。
その子は顔がもう死んでて、ガリガリで、服も体も汚くて、もう何日も家に帰ってないんだなと思った。
これはまずいな、って思って俺は家に連れて帰ってお風呂に入れてあげて、コンビニで買ったご飯もあげた。
多分この子は親に捨てられたんだなたって思った。
それでその子を泊まらせてあげて、次の日から学校が休みだったから、俺の親のところに2人で行って、その事を話した。
でも、親は最初は嫌がってたんだ…
つづく












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!