わたくしが目を覚ますと、ノエルがいた。5歳くらい成長した姿で。わたくしは、思わず首をかしげてしまった。
どうしてなのでしょうか?
そう思っていると、記憶がよみがえってきました。そうです!ルイーナの力を使って、そのまま、倒れてしまったのだわ。
力を使った本人、ブランは成長にいち早く気づいた。
ノエルが寂しそうに言った。なぜ、そのように言うのか、わたくしには理解できないわ。ノエル。わたくしは、歳という時間を、奪ったのだから。
トリアからは安心の言葉を、ウィリンからは、お叱りの言葉をいただきました。
・・・。本当に申し訳なかったと思ってはいますが・・・。少し不満です。二人に関しては。トリアは、完全に『後で叱りますからね』状態ではありませんか!
そう。ノエルが受けているのだから、歳、というものに限らず、二人は何かしら影響を受けているはずなのだ。
よかった。これで、一安心ね。
そう。きっと混乱するであろう国民にどう説明するかだ。
ノエルが大人びた声で言った。
そうね、うーん。そうだわ。それがいい。ノエルが、『神からの贈り物』としてされているのがルイーナと言っていたのを思い出して。
といった。これは、神に押し付けてしまう、そんな言い方だった。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!