宮口 梨奈視点
朝日が出てきたが、まだ早朝なため、空はオレンジ色に染まっていた。
全員で探しに行こうとした。
その時___
『いやあああああっ!!』
下の階から悲鳴が聞こえた。
数分前
佐藤 優雨美視点
パッと教室のドアの上を見る。
1年1組
ガラガラガラ
1年1組の教室へ入った。
ガラガラガラッ
真後ろのドアが、開いた音がした。
あまりの怖さに、振り向けない。足がずっと硬直している。声も出しづらくなった。
しばらく沈黙が続いたが、ようやく重い足が動いた。
振り返ってみると…
死にたくない。また足が動かなくなった。足に重りを乗せている感じだ。
鬼がこちらへ近づいてくる。
電流は、私の心臓から全身へと流れた。
宮口 梨奈視点
1年1組
確かにこの教室から叫び声が聞こえた。
ガラガラガラ
開けた先には_____
窓からの光に照らされ、感電棒を手に握っているcloneの竜と、その場で倒れている優雨美がいた。
.
ここで竜は消えてしまった。
優雨美…さっき、『生きて帰ろう』って、約束したじゃん。どうして…?
私より先にいっちゃうなんて…ありえないよ…
優雨美ともっと遊びたかったよ…もっと思い出作りたかったよ…
ねえお願い。まだ行かないで。行っちゃダメ。
ねえ…また3人で一緒に遊ぼうよ…また3人でお泊まり会しようよ…ねえ…起きてよ…
私は泣きながらそう願った。

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!