手首に嵌められた手枷が、動く度に擦れ、
ジャラジャラと音を鳴らす。
そんな音に飽き飽きしながら、
仕方なく目の前にある電球へと視線を移す。
ジジ…と時々点滅するそれは、
私を嘲笑っているかのようだった。
時間が経つ事に大きくなる不安を隠すように
構成員に喋りかけたが、怒られてしまった。
自然と出るため息が宙に溶けて消えていく。
静かで何も無い部屋で永遠とも思える程
長い時間を過ごしていると、先刻までは
聞こえなかった音が空間に響いた。
コツコツと音を立てて近付いてくるそれは
だんだんと大きくなり、至近距離で止まった
ガチャ、と音を立てて牢屋に入ってきたのは
南雲。
他人事のようにニコニコしながら
そう問う南雲にイラつきを覚えながらも
皮肉混じりに返事をする。
更にイラつく返事をする南雲に
思わずため息が出る。
はははと笑う南雲を睨みながら
なんの用だと問う。
そういうと南雲は軽く返事をし、
私たちの処遇については話し始めた。
毎日投稿します













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。