(あなた視点)
目が覚める。さっきまでのまぶしい太陽の姿はなく、
山の向こう側に重なって見えていた。
自分が今まで何をしていたのか思い出せない。
ただ、朝に起きたところまではわかっている。
シャーーー(カーテンを開ける音)
数分後...
帰ってきて、
朝、倒れたのはストレスによるものらしいって、
お医者さんが言ってた。なるべく考え過ぎないように、
少しでも楽しいことを考えた方がいいって、言っていたけど
病院生活で楽しいことを考えるって難しいことだと思うんだけど、
自分ではわからないものなんだなぁ
(らだ視点)
かける言葉が見つからなかった。なんて言えばいいのか、
どうすることが正解なのか、わからなかった。
少しでも楽になろうとする君が、昔の自分と似ていたから、
「大丈夫だよ」なんて慰めの言葉をかけようとする思考には到底ならなかった。
いや、できなかった。「大丈夫だよ」の一言で簡単に救われることなんてないことは
自分が1番わかっていたから、
あっという間に時間は過ぎて星空が見え始めた。
夜の挨拶をかわし、静まり返った病室。
不気味だと思う心のどこかには心地よいという思いさえも感じさせられる。
月が見えた。そういえば前のお隣さんは星空が好きだって言っていたような気がする。
君の死亡推定時刻になるといつも思い出す。どうしてあんなことになってしまったんだろう
屋上、君が飛び降りた場所。君が死んでしまう前は仲良かったのにな、
そう思ってるのは自分だけなのかもしれないけど、
見れば見るほど星がはっきりと見えてくる。
名前がわからない。あなたの前にいたお隣さん。
即死だったんだって、看護師さんに聞いたんだ。
今日もまた、眠れないな、













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。