第5話

Chapter 5
45
2025/10/08 10:00 更新





Yeonjun
やあ、あなた。元気かい?


あれから数日、ヨンジュンは相変わらずしつこく話しかけてきている。

Yeonjun
今日はとても良い天気だね。
Yeonjun
放課後空いてるかい?
あなた
空いてない。
Yeonjun
つれないなあ lol


なぜか冷たくすればするほど嬉しそうだ。





Mマゾなのか?




James
あなた!ここにいたのか!
あなた
ジェームス!どうしたんだ?
James
今日の夜空いてるか?
James
バーガー屋のオッサンが最近あなたが顔を出してくれないってぼやいてたぞ。
James
みんなで行こうぜ!
あなた
ほんとか?行く行く!
Yeonjun
ahaha…じゃあ俺は帰るね。
Yeonjun
またね、あなた。
あなた
おう。





ちょっと冷たくしすぎたか?




あなた
あ!!
James
うわ!なんだよ急に…
あなた
ごめん!今日やっぱり行けない!
あなた
オッサンにまた今度行くって伝えて!
James
え?お、おう!また誘うわ!









あいつ…財布落として行きやがった…!










慌ててヨンジュンの向かった方向へ出てみるがもう姿はない。

あなた
もー、どうすんだよこれ…


仕方がないので中身を覗いてみると住所の書かれた学生証が入っていた。

あなた
South Bronxサウス ブロンクス…?


とりあえず行ってみることにした。















地下鉄サブウェイに乗ること約10分。


辿り着いた場所は、至る所でヤク ・ ・ の取引がされていた。





そう、ここはニューヨークシティでも指折りの治安の悪いことで有名なエリアだった。

あなた
本当にここに住んでるのか…?


学生証に書かれていた住所は、あのトップスター・ヨンジュンが住んでいるとは到底思えないアパートだった。


チャイムを鳴らしてみたが応答がない。

あなた
ポストに…いや、盗まれるかもしれない。


途方に暮れて入口をウロウロしていると、偶然買い物から帰ってきたオバちゃんが声をかけてきた。

Lady
あら、貴方どうしたの?
あなた
あ…ヨンジュン・チェ…ヨンジュンを待ってて…
Lady
あら、それなら私、彼の隣の部屋に住んでるから帰って来るまでうちで待ってなさいな。
Lady
ここは女の子1人で出歩くには危険すぎるわ。


という訳でヨンジュンが帰宅するまでオバちゃんの家でお茶をして待つことにした。










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オバちゃんの家に上がり込んでのんびり紅茶とケーキを食べること約1時間。





トントントン…





誰かが階段を上がってくる音がした。

Lady
おや、帰って来たようだね。
あなた
オバちゃん、ありがとうございました!
Lady
いいんだよ


ウインクをして見送ってくれるオバちゃんの家の玄関からそっと出てヨンジュンの部屋の方を覗くと、ヨンジュンはちょうど鍵を開けようとしていたところだった。





少し驚かせてやろう。





後ろからそーっと近づき、声をかける。

あなた
やあ
Yeonjun
うわああああああ!!あなた?!?!
あなた
お、おお。そんなに驚くとは思わなかった。すまん。
Yeonjun
ど、どうしてここがわかったんだい?


サッと財布を見せる。

あなた
これ、落としてったぞ。
Yeonjun
ああ…ありがとう…
あなた
…?


ヨンジュンはさっきから無性に部屋の中を気にしているようだ。

あなた
なあ、少し上がってってもいいか?
Yeonjun
ダメだ!
Yeonjun
…あ、いや、その…
Yeonjun
散らかってるから…





…一体何を隠してるんだ?




Unknown
何の騒ぎだよ。


突然部屋の奥から誰かの声がした。

あなた
誰…?


ヨンジュンは”やっちまった”というような顔で頭を抱えていた。




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