遊郭にいる鬼は、恐らく上弦の陸。
こちらに送られた柱は幾度となく敗戦した
上弦はそれ程の強敵なのです
だからこそ、犠牲は出したくはなく、永きに渡って討伐できずにいた
宇髄さんは「当たり前だろ」と言いたげなお顔でそう言った
私が全てを言い終わる前に、宇髄さんはものすごいスピードでどこかへ行かれてしまった。
いや、正確にはどこかは分かっていますけども..
大丈夫なのでしょうか...
案の定、宇髄さんはアオイさん達を半強制的に連れて行こうとしているようです
だからと言って見捨てるのは、鬼殺隊として、いえ、人としてどうかしていると思ったので、私は小走りで屋敷の外へ向かった
宇髄さんに悪気はないのでしょうし、どちらかと言えば任務優先です...
ですが、、、
アオイさんは訳あって鬼殺の道を離れていますし、きよさんは隊士ではありません..
強制するのは少し、と思うも
私は口に出せなかった
すると、宇髄さんはきよさんを屋根の上から投げてしまった
すぐに炭治郎さんが抱えて助けてくださったものの...
やはり、宇髄さんには色々な面で及びませんね..
より仲間を信じているからこそ、宇髄さんは仲間を自ら成長させようとする
もしかすると、柱一、いい上司さんかもしれませんね
その場にいたもの全員が同じ反応をした
私が皆さんの心情を代理するならば...
「ぇ、いいんだ」
ですね
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!