なんかバグっててこの126話が122話と123話の間に入っちゃってます、123以降を見たい方は飛ばしてください
見にくくてごめんなさい ( ; ; )
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九井 side
車で待ってると4人の人影が見えた
早かったな
4人が乗り込んだのを確認すると車を走らせた
あなたは情緒を安定させる為に何かあればすぐ煙草に手をつける
今もまた残り少ない煙草に火をつけた
ド ン ッ
あなたが壁を殴り 鈍い音が響く
背筋が凍りそうになるほどの冷たい殺意
この殺意を感じるのももう何度目になるだろうか
いつからだろうな
あなたがこんなにも変わったのは
情緒を安定させることが出来ないほど弱ってしまって
いつからか ” 大嫌いだった ” 煙草を吸うようになった
感情を表に出すことはなくなって
目は常に虚ろ 何を考えてるのか全く分からない
こんな言い合いも日常茶飯事だ
昔のあなたに戻ってくれと何度願っただろう
過去になんて戻るわけが無いのにな
武道 side
秋葉原
先日タイムカプセルに入っていたビデオテープを見ようと早速お店に立ち寄った
ザ ア ァ ァ
ピ ッ
画面に映ったのは黒髪の男の人
その髪型からして不良なのだろうと大方予想はつく
だけど俺の知らない人だ
そう思ったのもつかの間、そこに映った小さい男の子は
紛れもなく マイキー君 で .....
彼の言う ”シンイチロー” はお兄さんだとすぐに分かった
パ ス ッ
やっぱり マイキー君だ!!!
... なんで俺の手紙にこんなの入ってんだ!!?
ザ ア ァ ァ
ピ ッ
画面が切り替わり 今度はキッチンに立つ女の子の後ろ姿が
エマちゃん!!
これ ……
佐野家のホームビデオ!?
なんでこんなもの ……
ザ ア ァ ァ
ってあれ …!?
ピ ッ
また画面が切り替わった
そこに映ったのは小さい頃の佐野家の誰かではなくて…
過去に会った あの頃のマイキーくんの姿だった
ド ク ン ッ
このビデオ…
マイキーくんが俺宛に入れたモノ!?
その言葉にゴクリと息を飲んだ
衝動…!?
…… あ!
あれがそうだ
一虎君を殺したとき
ッ 最後 ……?
そう言ってマイキーくんはいつものように笑った
そこで映像は途切れた
やめてよ…… そんな笑顔……
マイキーくんは誰かのせいで闇落ちしたんじゃない
自分自身の ” 黒い衝動 ” のせい …
いつかの現代であなたさんも同じようなことを言っていた
だからきっとあなたさんも…
2人揃って同じ道を選んだんだ …
もうどうにも ならないんだ
数日後 _
ぼーっと ただ一点を見つめる
八戒の声に驚いて肩を揺らした
その言葉に座っていた場所から離れ 駆け寄る
三ツ谷くんの掛け声によりしゃっとカーテンが開かれる
フヮッ とヒナが着たドレスが揺れる
思わず言葉を詰まらせた
顔に熱が集中する
その瞬間 ぶわっ と目に涙が浮かんだ
ド ク ン
…… そうだ
いつでも そうだった
辛い時ほど
君は笑う
マイキー君 あなたさん ごめん
オレ 約束 守れないや
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。