第125話

126 .
706
2023/10/04 09:09









なんかバグっててこの126話が122話と123話の間に入っちゃってます、123以降を見たい方は飛ばしてください

見にくくてごめんなさい ( ; ; )








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九井 side






車で待ってると4人の人影が見えた

早かったな


4人が乗り込んだのを確認すると車を走らせた


藍原 (なまえ)
藍原 あなた
... オマエら何しに来たの
灰谷 蘭
仕事だって言ったじゃん♡
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
今日仕事いれてない
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
全部終わらせてある
灰谷 竜胆
はは、流石No.2
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
うざ
灰谷 蘭
まぁまぁ ご飯でも行こーぜ♡
灰谷 竜胆
気分転換になんだろ
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
だるい
灰谷 竜胆
つれねぇーな
灰谷 蘭
強制連行だけどな♡
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
しね




あなたは情緒を安定させる為に何かあればすぐ煙草に手をつける

今もまた残り少ない煙草に火をつけた

九井 一
車で吸うのはやめろって言っただろ
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
... 新しいの買っといて
九井 一
はぁ ...
三途 春千夜
アイツに何言おうとしてた?
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
別に
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
ただの昔話
三途 春千夜
嘘つけ
三途 春千夜
次アイツに会おうとしたらもう外出さねぇからな
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
あ゛?
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
お前にそんな指図される覚えない
三途 春千夜
いい加減にしろって言ってんだよ
三途 春千夜
アイツに会いにいくの何回目だよ
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
お前に関係ないって言ったよな
三途 春千夜
限度があるって言ってんだよ
三途 春千夜
マイキーにどれだけ迷惑かければ、


ド ン ッ


あなたが壁を殴り 鈍い音が響く

藍原 (なまえ)
藍原 あなた
黙れよ
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
死にてぇの?


背筋が凍りそうになるほどの冷たい殺意

この殺意を感じるのももう何度目になるだろうか




三途 春千夜
..... 悪かった そんな目向けんなよ
藍原 (なまえ)
藍原 あなた
 ..... 



いつからだろうな

あなたがこんなにも変わったのは
情緒を安定させることが出来ないほど弱ってしまって

いつからか ” 大嫌いだった ” 煙草を吸うようになった
感情を表に出すことはなくなって

目は常に虚ろ 何を考えてるのか全く分からない
こんな言い合いも日常茶飯事だ
昔のあなたに戻ってくれと何度願っただろう
過去になんて戻るわけが無いのにな





























武道 side





秋葉原

花垣 武道
なつかしー!ブラウン管テレビ!




先日タイムカプセルに入っていたビデオテープを見ようと早速お店に立ち寄った








ザ ア ァ ァ
ピ ッ


???
《 よーし 映ってんな? 》
???
《 今から弟がハイキックで
ビンのフタを取りまーす 》


花垣 武道
... ん? 誰?




画面に映ったのは黒髪の男の人

その髪型からして不良なのだろうと大方予想はつく


だけど俺の知らない人だ




佐野 万次郎
《 びびって動かすなよ!
シンイチロー!! 》


花垣 武道
...え!?


そう思ったのもつかの間、そこに映った小さい男の子は

紛れもなく マイキー君 で .....


彼の言う ”シンイチロー” はお兄さんだとすぐに分かった


佐野 真一郎
《 バーカ
誰が4歳のガキにびびるかよ! 》
佐野 万次郎
《 いくぞ 》
佐野 真一郎
《 バッチこーい 》


パ ス ッ

佐野 真一郎
《 ウッソ!!1発!!? 》







やっぱり マイキー君だ!!!
... なんで俺の手紙にこんなの入ってんだ!!?








ザ ア ァ ァ


ピ ッ




佐野 エマ
《 ふーふふーん 》
佐野 エマ
《 ふふーん 》


画面が切り替わり 今度はキッチンに立つ女の子の後ろ姿が

佐野 エマ
《 ん? 》


エマちゃん!!

佐野 エマ
《 ちょっとマイキー何撮ってんのよ! 》
佐野 エマ
《 やめてよ!恥ずかしいでしょ!! 》


これ ……

佐野家のホームビデオ!?


なんでこんなもの ……





ザ ア ァ ァ





ってあれ …!?





ピ ッ


また画面が切り替わった
そこに映ったのは小さい頃の佐野家の誰かではなくて…




過去に会った あの頃のマイキーくんの姿だった


ド ク ン ッ






佐野 万次郎
《 12年後のタケミっちへ 》



このビデオ…

マイキーくんが俺宛に入れたモノ!?



佐野 万次郎
《 手紙ではああ言ったけど
オマエだけに伝えたいことがある 》



その言葉にゴクリと息を飲んだ



佐野 万次郎
《 オレには自分では制御出来ない
” もう1人のオレ ” みたいなものがある 》


佐野 万次郎
《 ” 黒い衝動 ” 》


衝動…!?




…… あ!



あれがそうだ


一虎君を殺したとき



佐野 万次郎
《 その衝動を抑えていたのは多分兄貴だった 》


佐野 万次郎
《 場地、エマ、あなたもそうだったんだと思う 》


佐野 万次郎
《 12年後の自分が怖い 》
佐野 万次郎
《 周りを不幸にしてるに違いない 》


佐野 万次郎
《 だから東卍のみんなとは決別する 》
佐野 万次郎
《 わかるだろ?
巻き込みたくないんだ 》

佐野 万次郎
《 タケミっち
約束してくれ 》

佐野 万次郎
《 オマエももう12年後のオレに近寄るな 》
佐野 万次郎
《 過去に戻ってオレを救おうなんて思うな 》
佐野 万次郎
《 オレは自分でこの道を選んだ 》

佐野 万次郎
《 … タケミっち 》
佐野 万次郎
《 もうオマエとは二度と会うことはない 》
佐野 万次郎
《 だから最後に言っておく …… 》



ッ 最後 ……?


























佐野 万次郎
《 幸せになれ! 》







そう言ってマイキーくんはいつものように笑った
そこで映像は途切れた






やめてよ…… そんな笑顔……


マイキーくんは誰かのせいで闇落ちしたんじゃない




自分自身の ” 黒い衝動 ” のせい …




いつかの現代であなたさんも同じようなことを言っていた

だからきっとあなたさんも…




2人揃って同じ道を選んだんだ …











もうどうにも ならないんだ



























羽宮 一虎
タケミっち!!
羽宮 一虎
待ってたぜ!



羽宮 一虎
聞けよ!
羽宮 一虎
やっと梵天のシッポを掴んだぞ!


花垣 武道
…… 一虎君
羽宮 一虎
ん!?



花垣 武道
もう… いいんです


羽宮 一虎
…… え?

羽宮 一虎
ッ …… オイ タケミっち?
羽宮 一虎
どうしたんだよ!?

花垣 武道
オレはもう梵天とは関わらない
花垣 武道
それがマイキー君とあなたさんの望みだから

羽宮 一虎
…… あ?
羽宮 一虎
どういう事だよ ソレ



























数日後 _



ぼーっと ただ一点を見つめる






柴 八戒
オイ タケミっち!



八戒の声に驚いて肩を揺らした



柴 八戒
何 ボーっとしてんだよ!
松野 千冬
準備できたってよ!



その言葉に座っていた場所から離れ 駆け寄る



三ツ谷 隆
どぉ? 柚葉



三ツ谷くんの掛け声によりしゃっとカーテンが開かれる


柴 柚葉
着付けとかわかんないから
上手くできてるかわかんないけど


橘 日向
どうかな?



フヮッ とヒナが着たドレスが揺れる


花垣 武道
うわぁ …


思わず言葉を詰まらせた



顔に熱が集中する



柴 八戒
キレ〜 ヒナちゃん!
柴 柚葉
10年かかってヒナちゃんにだけは慣れたな

龍宮寺 堅
髪キメたらもうバッチリだな!
松野 千冬
ホント タケミっちには
もったいねぇ美人さんだワ!

橘 日向
ふふ





その瞬間 ぶわっ と目に涙が浮かんだ


橘 日向
え?
橘 日向
ど ッ どうしたの!?タケミチ君!

花垣 武道
ッ … ゴメン


花垣 武道
幸せだなって思ったら
マイキー君の笑顔が浮かんで …








ド ク ン




…… そうだ







いつでも そうだった










辛い時ほど

















君は笑う














花垣 武道
っ …











マイキー君 あなたさん ごめん











オレ 約束 守れないや















花垣 武道
オレ 行かなきゃ




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