第4話

3☔
252
2024/01/29 10:14 更新
🏨☔🐼さん中心の予定でしたが少し変更しました。
(恐らく後半から中心に)
長編予定なのでこれかも作者にお付き合い頂けると嬉しいです。
静かなベルの音がして、エレベーターのドアが開く。またあの微かな花の匂いが鼻を抜けていった。
GRANDFLOOR…恐らくロビーのことだろう。随分とシャレた名前だなと錆納戸さびなんど色のカーペットを踏みしめ、自分の感じるままに足を進める。身体の痺れは無くなっていた。
しばらくすると、床に並んだ傘が見えた。しかも開いたまま。
全部で6つ。このホテルの色と同じような傘が置いてあった。おもむろに傘を握ってみると『この場で待て。』とまた電気信号のようなもので命令された気がした。
あなた
何かの意味が…?
推測でも始めようかとした時足音が遠くから聞こえた。黒幕かもしれないと身構えると、
青い人
あ…あれ?
赤い人
人!人がいる!
あなた
えっ…?
驚いた。来客は私だけでは無かったのだ。
一人は赤を基調とした服で、革製の帽子。もう一人は青を基調としていて、ベレー帽を被っていた。
赤い人
このホテルの人ですか?
あなた
あ…いや客です。
青い人
あっ客なんだ。
Br📕
まぁ…僕はぶるーくだ。
Kn🎙
僕はきんときで、
Kn🎙
お互い何も知らない。
あなた
私は…あなたの名字あなた
Br📕
あなたの名字さんね?
言動からして、ホテル関係者とかでは無く、私と同じ巻き込まれた人だろう。「お互い何も知らない」ということは、最初の私みたいな状況だろうか。
Kn🎙
もう何も覚えて無いです。
Kn🎙
なんで此処にいるかとか…
あなた
そうなんですか。
複数人巻き込むとはこのホテル。相当性根が歪んでいる。そう思ったところで遠方からまた足音が聞こえた。
紫の人
あっ…こんにちは。
鞄を手に持ち、白衣に身を包んだ人がゆっくりとやってきた。まだ居るのかと呆れてしまった。
Sm🙂
私、スマイルと申します。
Br📕
スマイルさんはホテルの人では…?
Sm🙂
ないですね。
Br📕
スマイルさんもあなたの名字さんも一人?
あなた
そうですね。
Sm🙂
まぁ気付いたらホテルにいた…
Br📕
それはホテルの部屋の中に居たってゆう?
Sm🙂
はい…そうですね。
このぶるーくとかいう人、立て続けに質問をしてくる。前に自分が解決した事件の内容を聞こうと記者が押しかけて来たのを思い出す。
もしかして…と思うとスマイルが腕を組んで喋りだした。
Sm🙂
この状況がね。おかしいんですよ。
そう言ってスマイルは天井を仰いだ。そして隣に広げて置いてあった傘を見てため息をつく。
Sm🙂
変な傘まであるし…
スマイルは傘に近づき手に取った。それに続いて、ぶるーく、きんときも傘を手に取る。
Kn🎙
スマイルさんは閉じ込められてたってこと?
Sm🙂
いや…まぁ…
Sm🙂
気付いたらホテルの部屋に居たんだよ。
Kn🎙
はえ〜…
Sm🙂
おかしくない?
Br📕
おかしいね。
あなた
あ〜…ちなみに私もそうゆう状態でしたね。
Br📕
なるほど?そこの二人は同じ感じでここに来たと。
Sm🙂
おかしい!どうなってんだこれ!
Sm🙂
ホテルの人もいねぇし!
確かに、スマイルの言う通り。ホテルの人が見当たらない。いや…見当たらないというより、人気ひとけが全く無い。まるで、このホテルには私達しかいないような。

掲示板とメールの依頼主の内容を思い出す。そうだ。ベルマンは?ベルマンを探さなくては。
このホテルの手掛りはそれくらいしかない。
Sm🙂
今が…何時か…夜か。
Sm🙂
お腹も空いてきたんですけど…
そう、スマイルが言った所で、廊下にふと目をやると歩いてくる人影があった。黒の服に黄金色に輝く十字架が目立っていた。
Kn🎙
なんか来てるよ?
黄色の人
あっ…!こんにちは!
Br📕
えっと…
Kn🎙
どうも。
Sm🙂
………。
あなた
誰ですか?
Kr👓
あ〜…私きりやんっていうんですけれども。
Br📕
このホテルの者…?
Kr👓
いや、違いますね。
Kr👓
あれ…?皆さんスタッフの方?
Br📕
いや…違う…
Sm🙂
皆、気付いたらこのホテルにいるっていう。
Kr👓
あぁ…いや全く同じなんですけれども。
Br📕
え、それ以前思い出せないんですか?
Kr👓
そう…ですね。
Kr👓
まぁ今日ちょっと二日酔い…みたいな感じで目覚めて…
Br📕
えっ…?えっww!?
ぶるーくは急に苦笑いをしだした。多分私と思っていることは同じだろう。
Br📕
首から十字ぶら下げて…
Br📕
二日酔い…www?
Kr👓
あー…まぁまぁ…!
Kr👓
そうなんですよね。
Kn🎙
牧師さんかと思ったんですけど。
Kr👓
いや私牧師ではなくて、
Kr👓
実は神父なんですよね。
Kr👓
そこ一緒にしないで欲しい、うん。
この神父は他の人と違って、自分の職業がはっきりとしている。私のように、閉じ込められていた場所で何かあったのだろう。
Br📕
欲望に溺れて二日酔いかぁ…w
Kr👓
いや!いやわかんない!
Kr👓
ただ、頭がガンガンしてたってだけで昨日飲んでたかどうかもちょっと…
Br📕
あー…まぁまぁ…
Br📕
そうゆうね?神父もいていいと思いますよ?うん。
全然励ましになってなさそうなんだけど。と心の中で突っ込む。
緑の人
え?誰か居るよ?
と、紫陽花の裏から声がした。
Kn🎙
え?
緑の人
えっ?!
緑の人
五人もいたんか!
Kn🎙
ホテルの方だ!
Br📕
えっ?!ホテルの人?
あなた
何…?
私は違和感を覚えた。たしかこのホテルにはベルマンしかいないはずでは?少し背の低い男性はきょとんとしたまま続けた。
緑の人
あぁ…お待たせしました。
Br📕
お待たせ…え?
Br📕
えぇw?!
Sm🙂
なんすか?これ?
スマイルが尋ねる。丁度いい。私も聞こうと思っていたところだ。もし本当にホテルの従業員ならなにか知ってるかもしれない。しかしそんな期待とは裏腹に。
緑の人
…ホテルです(?)
あなた
………
Br📕
えぇw?!ホテルの人?!
Br📕
使えなそ〜〜〜〜ww!
失礼じゃないか?この人『配慮』って知ってる?
………………でも実は私もちょっと思った。
Kn🎙
www
緑の人
は?
あなた
なんだ。やっぱり従業員じゃなかったか…
緑の人
は!?おま…お前ら!
緑の人
知らない人に馴れ馴れしい口聞くんじゃねぇぞ!?
Kr👓
あっ、きりやんと申します。
Sm🙂
あっスマイルだが。
Kn🎙
あぁ、きんとき。
緑の人
あぁ…俺はこのホテルのシェフをしている…
Shk🦈
シャークんだ。
Kr👓
あっ、シェフなんだ。
Kr👓
えっ…ちょ…今何をされてるんですか。我々は。
それを本当に早く教えて欲しい。自分が探偵とわかった以上早く謎を解かなければ。
Shk🦈
俺は…シェ…
Shk🦈
俺は…シェフ…
Shk🦈
シェフだ(?)
Kr👓
え…我々記憶ないんですけど。
Shk🦈
俺…も無い!
Kr👓
なんだと!?コイツ!?
あなた
(…期待して損した…)
変な従業員…かどうかも怪しいが。そのシャークんは傘を拾った。
Shk🦈
えっ…『この場で待て』?
Br📕
待てって言われてもねぇ〜…
Kn🎙
これで傘全員拾ったね。
『この場で待て』となると何か罠があるように見えなくもない。しかし、もしそうでも好都合だ。黒幕の尻尾をつかんでやろう。とその時。

湿っぽいホテル内に似合わない、筋の通った声が響く。
ベルマン🔔
おやおや皆様!

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