気づいたら私は屋上に近い
部屋のベットで寝ていた。
寒いと感じてしまって、
何をやろうとしていたのか自分でも思い出せない。
私は起き上がろうと手を動かすと、
誰かに握られている感触がした。
暖かく、私のことを抱いていた体をしていた人だった……。
じゃぱぱさんの体は濡れていて、
私は着替えているのに
じゃぱぱさんは着替えていなくて
じゃぱぱさんも風をひきそうだった。
雨に打たれて冷たいはずなのに
手は私よりずっと暖かかった。
じゃぱぱさんをよく見てみると、
目が腫れていた。
昨日からさっきの何処かで泣いていたのかな……
私は脱いでいった上着を目にし、
それをじゃぱぱさんにかけた
私は男子組のみなさんみたいに
じゃぱぱさんを運ぶことはできない。
これが私のできること。
髪も濡れていたため、近くにあった
きれいなタオルを使って拭いてあげた。
すごくきれいな赤色の髪に手をそっと添えて、綺麗な髪を傷めないように優しく水分を取る。
少し濡れて髪の毛が少し輝いているじゃぱぱさんは
私達が普段見ているじゃぱぱさんとはまるで別人のようにきれいにだった。
風も冷たくなっていたから私を受け止めて、
倒れた私を運んだのはじゃぱぱさんだったんですね。
止められるってことは必要なのでしょうか………
私はアンチを作ってしまいます……
私はまた自分をせめる。
せっかくじゃぱぱさんが止めてくれたのに、
また大粒の涙をこぼす。
今はじゃぱぱさんも寝ているし、
誰もいないから安心して、苦しみを
涙で流した。
私はずっと……皆にバレないように
大粒の涙をこぼす。
考えて考えて、涙と一緒に苦しさを流す。
完全には流れていないけど、
私に取っては心が落ち着く一動作だ。
一人で涙を流していると、
じゃぱぱさんが起きてしまった。
じゃぱぱside
俺が起きると、眼の前で寝ていたはずの
のあさんが泣いていた。
思わず聞いてしまった。
からぴちの中では、こんなのあさんを
始めてみたから。
昔の家庭の事情は俺しか知らないし、
こうなっている理由はアンチだろう。
のあさんばかり否定されて、俺達と
離れようとしていた。
でも俺は、のあさんまでいなくなったら
カラフルピーチとしての
YouTuberは成り立たないと思うから、
だから止めた。
のあさんの笑顔をもう一度見たいから。
助けてって言ってくれなくても
助ける。
俺にはのあさんに寄り添うぐらいしか
できないから。
そういえばあのタオル……濡れている。
俺が寝ている間にのあさんが髪を
拭いてくれたのだろう。
のあさんの上着も俺にかかってるってことは、
やっぱりのあさんは自分のことはあとなんだ。
まずはお礼。
このことだけだけどね。
お礼を言わなければならないことは
たくさんまだある。
けれど、
今はこれしかいえない。
のあさんはさっき泣いていた涙を
こぼさずにカラッと笑う。
本当は泣きたいはずなのに…
恐る恐るさっきのことを聞く。
思い出させたくないけど、それでのあさんの
苦しみが一つでも解放されるなら
のあさんは目を逸らそうとして
口を開こうとしない。
わかってる。
昔から一緒にいる俺にも話したくないくらい
苦しいことなんだ。
そして、その苦しみは自分だけ背負えばいいとそう思っているんじゃないか?
俺にまで、それを背負わせてくれない。
ッ俺も寄り添っちゃだめなの?
俺は……のあさんが笑顔になるために、
寄り添いたい。
のあさんにとっての幸せって何?
聞いたことがなくて、のあさんの幸せは
からぴちの皆も知らない。
俺達のためだって死のうとせずに行きてほしい
それは、俺達のためにはならないから……
俺はのあさんにそのまま、ぶつける
最後に……
俺の幸せを教える。
俺の幸せが"のあさんの生きること"だと知ったら、きっと、もう身を投げることはしないだろう。
と思った。
ニコッと笑ったのあさんの目からまた、一粒だけ涙がこぼれた。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!