第3話

Ep.2_🩵
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2026/04/11 09:29 更新
シンプルな白いTシャツとスキニージーンズに着替え、
ボサボサの髪はストレートアイロンで制する。

メイクは、色つき保湿リップのみ。


もしさっき、あのイケメンと"あのような初対面"を
していなければ、本当はもっと、ちゃんと時間を
かけていたはずなのに。


「もう見られたし、いっか」と自分に言い訳をして
あっけなく終わった身支度。

最後に、ドアの横に置いている全身鏡でチェックする。
あなた
うん、可もなく不可もなく
つまり、いつも通り。


てことで部屋を出て、何気なく階段を下りようとした
瞬間。

下から上がってきていたイケメンと
ばっちり目が合ってしまった。
あなた
(え…なんで、なんでここにいるの!?!?)
サンウォン
あ、ちょうど良かった。
ご飯できたって
あなた
(…そういうことか、焦った、)
あ、はい。わざわざ呼びに来てくださって
ありがとうございます。
えっと……サンウォン、さん?
恐る恐る名前を呼ぶと、
彼はふっと微笑み、「うん」と小さく頷いた。

上がってきた階段を引き返すその背中を
そっと追いかける。





リビングに入った瞬間、食卓いっぱいに並ぶ
料理と目が合い、お腹はしびれを切らしたかのように
グゥ〜っと鳴った。
あなた
わ〜!  美味しそ〜!!!
リオ
おいおチビ。ご飯は"いつも通り"でいい?
キッチンに目を向けると、兄は炊飯器から
ご飯をよそっていた。
あなた
うん!  いつも通り!
即答すると、兄はそれ以上何も言わず、
茶碗にご飯を重ねていく。

一回、二回、三回、四回。

こうして、私専用の"大盛りご飯"は、
その完璧なビジュアルで完成したのだった。



兄とサンウォンさんに挟まれる形で席に着いた私は、
みんなで「いただきます」と声を重ね、箸を取る。

ひょいっと掴んだのは、私の大好物_からあげ。
それを自分の口には運ばず、そのまま兄の口元へ
差し出した。

ターゲットは眉間に皺を寄せ、いぶかしげな表情のまま、
しかし何も言わずに、からあげをゆっくり口に含んだ。
あなた
フフッ
リオ
…また何か企んでるな?
一瞬で図星を突かれるが、まったくもって問題ない。
あなた
そうだな〜次は…これ!
疑いを受け流すように、次はポテトサラダを
口元へ運ぶ。

不服そうにしながらも、なんだかんだ食べる姿を見て、
私はニコッと笑みを作って見せた。
リオ
…ご機嫌取りはやめて、ちゃんと言え。
一体何を企んでる?
口をモグモグさせながら、そう言う兄。


よし、キタ。


私は一度箸を置き、そっと体を向ける。
あなた
今日、スマホの充電器買って
モグモグしていた口が一瞬だけ止まる。
リオ
…理由は?
あなた
もう寿命が尽きた
リオ
………
私の言葉で宙に舞う鋭い視線。


この感じは…
リオ
分かった

やっぱり。
あなた
ありがとうお兄ちゃん!  大好き!
兄は呆れたように目を回す。
その様子に、向かいに座っていた母が小さく笑った。
ついでに卵と牛乳、シリアルも
買ってきて
リオ
うん、分かった。
サンウォナはどうする?
バイトが入ってなかったら一緒に
手伝って欲しいんだけど
………子守り。
あなた
はあ!?  何よ子守りって!
私はもう高校二年生なんですけど!?
子供じゃないんですけど!!!
リオ
はいはい。
で、どーする? バイト入ってる?
私の不満をさらっと受け流す兄。
その様子を見ていたサンウォンさんは、クスッと
面白そうに肩を揺らす。
サンウォン
バイトは五時からだから、
三時間ぐらいなら付き合えるよ
リオ
おっけー、決まり
あなた
…もういいし
リオ
ほら、からあげあげるから
あなた
お兄ちゃんからのはいらない!
自分で取る!
リオ
あっそ

こうして、三人でショッピングモールに行くことが
決まった。

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