🐯 ゆんぎひょん?
👴 わっ、びっくりした。
急に後ろからテヒョンの声。
びっくりした。
🐯 何見てるんですか?
👴 え、あっと…これ。
俺は歌詞カードを見せる。
🐯 ゆんぎひょんが書いたんですか!?
👴 え、あ、その…
俺が書いたわけじゃないから
書きましたなんて言えない。
返答に困ってると予想外の返答が来た。
🐯 …分かってますよ、ゆんぎひょん。
🐯 これ…あなたぬなが書いたものですよね?
👴 え…テヒョン…知ってるのか…?
テヒョンが何であなたを知ってるんだ?
見えてたのか?
そういうことか?
🐯 だって…ここに連れてきたのは俺ですよ。
👴 …え、テヒョンが連れてきたのか?
🐯 …はい、ゆんぎひょんに思い出してもらうために。
🐯 ゆんぎひょん
🐯 本当にあなたぬなの事、覚えて無いんですか?
_分かってた。
あの幽霊が、あなたって事くらい。
知ってた。
でもあっちが忘れてるから、何も言えなかった。
👴 …ごめん、分かってた。
👴 あなたって、事くらい…!
俺の目から一粒涙が流れた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。