「私」は失恋してからもう2年たった。
もう“あの人”のためには泣かないと決めた。
もう、私と“あの人”は今年でお別れ。
最初から、最後まで私のこの想いは届きそうにない。
どこかの誰かさん、貴方はどうですか…?
まだ届けられるかもしれない、そんな希望は残っていますか?
もしも、希望が残っているのなら、本当に最後になった時、
もう一度想いを伝えてみるものいいかもしれない。私はそう思います。
私はもう、“あの人”に想いを届けることはできない。
だって、私の想いはどうしても届かないことを知ってしまったから。
“あの人”にもう会えない。会っても意味なんてない。
会う意味がもうないなら、私がここに留まる理由はひとつもない。
いっそ、電車に乗って、もう二度と会えない場所まで行ってしまおうか、とそう思った日もあった。
でも、「私」が“あの人”を好きだった、会いたいと思っていた事実は消せない。
会って他愛ない話をするだけで幸せだったあの日はもう変えられない。
実際、私は“あの人”といた思い出を消したいとは思わない。
だって、側で笑っていたのはもう『ただの思い出』にすぎないのだから…
無理に嫌いにならなくてもいい、だっていつかは思い出になるんだから。
「私」の先生はそう教えてくれた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。