side:佐藤
室「 … あなたはどうしたい?」
『 は?』
室「 康二についていきたいん?」
『 、、、』
オカンが持ってきてくれたりんごジュース
を一口飲んでから室が言った 。
行きたくない。そう言い返せなかった。
1人ぼっちになった方がマシやと思ったけど
本当はみんなといたい。こーちゃんといたい。
やけど東京には行きたくない。
『 … 私は関西でデビューしたい 。
けどこーちゃんと離れたない 、』
藤原「 … もう無理や 。
タッキーに希望はあらへん 」
『 そんなんっ 、分からへんやん 、!
だってタッキー言うてくれたもん、!!!
この仲間とてっぺん目指せよって!!!』
西畑「 あなた 、、、」
『 もう何信じたらいいか分からへんっ!!!
今も友達からLINEきて情報局のプロフィールから
こーちゃんと 、龍太くんの消えたって 、』
藤原「 は?」
西畑「 龍太くんも?」
室「 … 消えただけやって 、笑
なにわ男子とチビ5の場所出来ただけで
退所するわけやないから!!!笑 」
『 じゃあ春松竹出るんっ 、??』
室「 っ 、それは 、、、分からんけど 、」
西畑「 出なかったら退所同然やん 、」
全「「 ……… 」」
『 … みんなあたしから離れてく 。
柊真も 、紫耀も 、こーちゃんも
全員東京に行っちゃうやん 、』
西畑「 あなたっ 、それは違う!!」
『 何が違うんっ?!?!兼任とか期間限定とか
もう大っ嫌いやねん!!!みんな嘘つきや!!!』
藤原「 … ほれ 、」
荒ぶってる私の手を取ってしっかりなにかを
握りしめてきた藤原 。… スマホ?
画面には " 非通知 " というか文字が浮かんでいた 。
いや 、通話中やん 。なんで今やねん意味不 。
『 、、、はい 、』
( 久しぶりやな 、あなた )
『 っ 、?!なっ 、え 、すば 、るぐっん 、』
渋谷( はははっ 笑
めっちゃ鼻声やんけお前 笑 )
電話の声は紛れもなく 、Jr.の頃よくお世話に
なってすごく大好きだったすばるくんで 。
私的に先輩の中で最もゆかりの深い人やった 。
『 なんでっ 、、、え?は 、?』
渋谷( なんでって 、LINEでじょーから
元気付けてやってくださいとか来て
わざわざ忙しい中電話してやったんに )
『 嘘っ 、、、』
渋谷( 嘘つく必要性どこにあんねん 笑
こういうときに助け合うのが関西やろー 笑 )
藤原の方を見ると軽くウインクしてる 。
たまには気の利く男やん 、、、笑
耳元から久しぶりに聞くすばるくんの声が
私を安心させていつのまにか " 孤独 " と
いう感情が自分の中から消えとった 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!