高校にも慣れてきて、私の心の琴線に触れる人が出来ました。
彼は私から一番遠い所にいて、友達も多い。
私のように静かではなく、賑やかな人。
小学校の時ならば、彼とは最初から仲良く出来たのだろうと思います。
彼は一所懸命に物事に向き合い、真面目な人です。
私が声を掛けるなど、そんな勇気はありませんでした。
しかし、神様は私にチャンスを与えてくれたのです。
そのチャンスを、私は手離したくない。
だから、勇気を出しました。
彼は少し困惑しましたが、優しく私に接してくれました。
誰にでも優しい、本当にこの人を好きになって良かった。
私の心に咲いた、一つの大輪です。
今、目の前にいる貴方へ。
ltさんは腰を上げ、カーテンを開いた。
お茶を片付けようとし、こちらに近付いてきた。
沈痛な面持ちで、俺を見向きもしなかった。
彼女の手を握り、思いの丈を伝える。
「入学式で、貴女に一目惚れしました」
「雨の日に声を掛けられた時、本当に嬉しかった」
「だって、好きな人に話しかけられたんだもん」
「心臓もバックバクでした」
「信頼されるよう、いっばいの努力もしました」
「貴女が過去の話をしてくれて、嬉しかった」
「努力が結果となったから」
「これからは、俺だけを見てて欲しい」
「俺を見てれば、青空を見ずに済むから」
「2人で見る青空も、また綺麗だろうけどね」
彼女が俺に倒れ込んでくる。
肌の感触を感じ、頬が紅潮する。
それは、彼女も同じの様だ。
俺は彼女の口元に近付き、不意打ちの口吻をした。
彼女は目を見開き戸惑ったが、しっかり受け止めてくれた。
長い間した後、肩の力が抜けソファにぐったりする。
口吻は、案外体力も使うようだ。
ソファの隙間にltさんが収まる。
華奢な身体を、思わず包み込んでしまった。
さっき、俺達の口吻を隠すように雨が強まった。
甘い唇から、惜しみつつ離れた時である。
雨は途端に収まり、雲の隙間から陽が覗いたのだ。
もう時期、ここは快晴になるだろう。
俺らを結び付けた神様との3人の、秘密の約束だ。
門出の大きな虹に、想いを震わせて。
2人優しく肩を寄せ合った_____________
あとがきは後で書きます!
あとがきなので(?)












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!