第14話

ᶫᵒᵛᵉᵧₒᵤ
756
2024/06/23 15:47

夜遅く、俺はなぜか目が覚めてしまった。



横を見ると、一緒に寝ていたはずのヒョンがいない。



トイレかなと思って、行ってみたけど鍵はかかっていなかったし電気もついていなかった。



一応見ておこうと玄関に行くと、ヒョンの靴が無かった。
𝑴𝑮
こんな時間にコンビニでも行ったのかな…
でも、ひとりじゃ危ないし雨も降ってるし…
心配になった俺は、ヒョンに電話をかけた。


📱Prrr...
𝑴𝑮
頼むから早く電話でて…






𝑾𝑵
📱ッはい…
𝑴𝑮
📱ヒョン!心配したじゃん〜
 どこにいるの?
𝑾𝑵
📱別に大丈夫だから…
𝑴𝑮
📱ね、どこにいんの?
 迎え行くから。教えて?
𝑾𝑵
📱探さないで…
𝑴𝑮
📱え…?
𝑾𝑵
📱ッさむ…
𝑴𝑮
📱寒いって…?体調悪いの?
 ねぇ、お願い。どこにいるか教えてよ!
𝑾𝑵
📱…はぁッ
電話越しに聞こえるヒョンの声は、どう考えても体調が悪そうな声だ。
𝑴𝑮
📱ヒョンってば…
𝑾𝑵
📱みんぐ…ごめんねっ
𝑴𝑮
📱何言ってるの…?
𝑾𝑵
📱ありがとぅ…大好き…だょ
𝑴𝑮
📱ヒョン?どうゆうことなの?


その言葉を最後に、ヒョンの声は聞こえなくなった。


電話が切れる直前、水が勢いよく流れるような音がした。
𝑴𝑮
川の音…?ってことは!

俺は薄めのジャージを羽織って、急いであの川に向かった。

昨日ヒョンと話した、あの川に。

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