店に着く
恋花がはしゃぐ。
良かった、気に入ってくれたみたいだ。
両手を頬に添えて喜ぶ、とても可愛らしい。
つられて私も頬が緩んでしまう。
案内され、席に着く。
メニュー表を手に取り、恋花に差し出す。
沢山あるスイーツの中で、選びきれないと頭を抱える恋花。
彼女のこの癖がとても好きでよく、意地悪してしまう。
戸惑ったようにこちらを見る。ニヤリと笑い、救いの手を差し伸べる。
私が決めると、優柔不断な恋花は必ず合わせてくる。
それを見るのもひとつの楽しみだ。
そう言い注文をする
パフェが来るまでの間私たちは紫前さんの話で盛り上がる。
そう言い恋花が私の耳にイヤフォンの片方をさしこむ。
初めて聴く曲が頭に流れ込む。
直感的に素敵だと思った。
まるで私達のよう。
目を細め耳に流れ込む音楽に集中する
恋花から発せられた私と同じ感情に思わず目を見開く
不思議そうに私の顔を覗き込む恋花。
一瞬で我に返り落ち着いて答える
ああ、本当にこの人は私をどこまでも満たしてくれる














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。