らっだぁside
───昨日、みどりが死んだ
いや、死んだんじゃない。
俺が殺した
俺はこの部屋に引きこもっている
もう、誰も死んで欲しくないから
俺は人を喰う青鬼だから
外に出たら、みんなにも危害を加えるかも…
今更こうして泣く俺は、本当に都合がいいヤツ何だと実感する
俺のせいで、みどりが居なくなったのに
ふと、後ろから聞こえないはずの声が聴こえた
勢い良く振り向く俺に体をビクつかせてそう言った
まるでホンモノの───
みどりみたい
嬉しすぎて忘れてた
みどりが一つ一つ、詳しく説明をしてくれた
緑色side
どうやら死んでから時間が経ちすぎてると出来ないらしい……?(俺もよくわかってない)
そう言って俺は導かれるままに空を進んだ
そういうと小さな光は消えた
多分ここと言う事だろう
まるで夜の空を歩いてるような感覚だ
正確に言うと天国と地獄の分かれ道らしいけど
後ろから、とても懐かしい声が聴こえる
怖くて後ろを振り向けない
ここは天界だから、もしかしたら会えるのかもしれない
気づいたら俺は振り返って父さんに抱きついていた
好きだった何時も笑っていた顔が見える
優しい声が耳を震わす
懐かしくて暖かい
父さんの服が濡れる
父さんは優しく話を聞いてくれた
こんな言葉足らずで、子供の様に泣きじゃくっていても聞いてくれた
父さんがそう言うと緑色の魔女帽子が被さり、白く長い長袖の服に変わる
そう言って俺は館に急いだ
……まぁ、正直俺もよく分かってはいない
でも、
らっだぁside
そう言って嬉しそうに言うみどり
夜な夜な、楽しそうに空を彷徨う君は
まるで死んじゃった幽霊みたい
みどりにも聞こえないように
声の届かない心の中で呟いた───
幽霊みたい───END













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!