第107話

#End -💔
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2024/06/15 11:20 更新

あなた


…悩みに悩んで、ボクはひとつの答えを出した。

それは、"誰の手も取らない"ということ。

あなた
(…だってボクは、マネージャーだから)

"ボクはマネージャーだから、皆のことは好きでも、結婚は出来ない

ボクと皆、それぞれの幸せの道を歩もう"


そんな感じの内容を送信した後、ボクはそのまま布団に潜り込んだ。

深夜まで考えて出した、苦肉の策だ。それにきっと、皆もこの方が、幸せになれるから。

あなた
…(だけど、本当は)
あなた
ボクも、皆のこと愛したかったよ

罪悪感と自己嫌悪を抱え、眠りについた。






















あなた
ふぁ…今、何時…?

いつもより長く寝てしまったような気がして、時計を探そうと、時計の定位置に手を伸ばした。

つもり、だった。

あなた
…?

…目を開いてみると、そこはボクの家の景色では無かった。

何やらやけに豪華なベッド。それに、視界に入る家具たちも、高級そうなものばかり。

急いで飛び起きようとしたものの、足には枷が着いていて、ジャラ、と鉄の音がした。

あなた
…ぇ、あ、…?

初めは夢を見ているのか、と思ってしまった。

こんなに非現実的なこと、起こるわけない。そもそも、こんなこと、起こって欲しくないんだ。

ボクは思考が停止してしまって、しばらくベッドの上で座り込んでいた。


すると、扉がガチャ、と音を立てながら開いた。

あなた
っ!?
Nakamu
Nakamu
おはよっ、あなた!

その先にいたのは、いつもの笑顔を浮かべた、なかむさんだった。

良かった、知らない人に攫われた訳じゃないんだと、知った顔を見て、酷く安心してしまった。

Nakamu
Nakamu
わっ!?あなた…?…そうだよね、ビックリしちゃうよね
あなた
…ッ、なかむ、さ…ッ

Nakamu
Nakamu
でもさぁ、全部あなたのせいなんだよ?

なかむさんは、ボクの事を抱きしめてくれたかと思えば、耳元でそんな事を吐かれた。

今まで聞いたこともないような、低い声。

急いで顔を見ると、その笑顔は、ハリボテのように張り付けられているもので、目の奥は光を失っているように見えた。

あなた
…なッ、何で…?
Nakamu
Nakamu
まぁ取りあえず、皆にも会いに行こっ!
あなた
わ、ちょ、ちょ…っ

枷を外されて、強引に手を引っ張られて部屋を出ると、そこには本当に、皆の姿があった。

Broooock
Broooock
あ!おはよぉあなた、よく寝てたねぇ
シャークん
シャークん
おはようあなた、もうすぐ飯の時間だから、早く着替えておいで
きんとき
きんとき
おはようあなた!寝起き姿も可愛いね〜
スマイル
スマイル
あなた、おはよう
きりやん
きりやん
おはよ〜のぎゅ〜しよ!

あなた
…ぁ、え、ぇと…

上手く状況が呑み込めないまま、ボクはしばらく皆に導かれるまま行動した。

そしたらいつの間にか、大きな机を、7人で囲んでいた。ボクを、中心にして。

あなた
きりやん
きりやん
じゃあはいせーの!

                      「「「いただきまーす!」」」

Broooock
Broooock
あなた!これ美味しいよ〜!食べる?
あなた
…ぇ、ぁ、いらな…
Broooock
Broooock
ん?
あなた
ぅ、嘘…たべる

そうやって、色んな人から食べさせられていた。

だけど、現実を受け止め始めた時、ボクの涙腺はまた壊れてしまった。

Nakamu
Nakamu
わわ、どうしたの…?
シャークん
シャークん
今日はよく泣くね
あなた
…ッ、な、何で…

あなた
ボクをここに、閉じ込めるんですかッ…

暫く沈黙が流れた後、なかむさんが口を開いた。

Nakamu
Nakamu
だから言ったじゃん、"全部あなたのせいだ"って
Nakamu
Nakamu
…改めて説明しなきゃダメか

スマイル
スマイル
じゃあさ、逆に何でここ連れてこられたのか、心当たりはない訳?
あなた
………ありま、せん…

ボクの問いかけを聞いた瞬間、皆の顔色が、ぐっと暗くなってしまった。

どうしよう、怖い。いつもの皆が、居なくなってしまった。どうなるのかな、殺されちゃうのかな。

そんな事が、ぐるぐると頭を駆け巡っていた。

きりやん
きりやん
…あなたがさ、俺らの中の誰とも手を取らない、っていう考えは、まぁ予想内にはあったよ?
きんとき
きんとき
だけど…その後の答えが良くなかったんだよね、あなた。
あなた
…?
シャークん
シャークん
"別々の幸せを歩もう"って…これさ、俺らがあなたの人生にはいらないみたいな意味じゃない?
あなた
…ぁ、いや!そんな、意味は…
Broooock
Broooock
言い訳はいらないからね〜
Nakamu
Nakamu
それで俺らもちょ〜っと頭に来ちゃってね…?だから、決めたんだ


Nakamu
Nakamu
"あなたの人生に、俺らは必要だ"って。

そう、"これから死ぬまで一生を掛けて、分からせてあげるんだ"って。

あなた
…ひ、ぁ…
きんとき
きんとき
だからさ、俺らがこういうことするのも、全部許して欲しいんだ
Broooock
Broooock
だって僕たち、もう"家族"なんだよ?

横から、ぬるりと蛇のように手を体に這わせられる。

皆の全部が、今のボクにとっては、全てが恐怖に思えてしまって、鳥肌が立つ。

あなた
……
きりやん
きりやん
"嫌だ"とか、"ここから出たい"とかなんて言ったら、分かってるでしょ?
スマイル
スマイル
…あぁ、別にあなたを怖がらせたい訳じゃないんだよ
シャークん
シャークん
ただ、俺らのことを愛して欲しいの!

そう、にこやかな笑顔で言われても。


Nakamu
Nakamu
だからさ、俺らと一緒に暮らそう?
Nakamu
Nakamu
あなた

その答えなんて、1つしかないじゃないか。

あなた
……もちろん、です…

Nakamu
Nakamu
やったぁ!それじゃご飯の続きしよ?

そうなかむさんが言うと、また皆はさっきのような賑やかさを取り戻した。

きんとき
きんとき
ていうかさぁ、俺焼いた卵嫌いなんだけど!何で出してんの!
きりやん
きりやん
いやだって、あなたが好きなんだもん…っていててて!!
Broooock
Broooock
やめてちょっとお皿倒れちゃ〜う
スマイル
スマイル
…あ、てか俺、買いたいものあるんだけど…誰か付き合ってくれない?
Nakamu
Nakamu
あじゃあ俺行くよ!
シャークん
シャークん
俺も行こっか?
スマイル
スマイル
助かる、結構大荷物だからさ……
Nakamu
Nakamu
____
きりやん
きりやん
___!!?
きんとき
きんとき
____!!!
Broooock
Broooock
___ww
シャークん
シャークん
___?
スマイル
スマイル
____

あぁ、皆の声が遠く感じる。

……こうなってしまったのは、全部ボクのせい。
それなら、今自分に出来ることを一生懸命に、やって行こう。
…これからも、生きていくために。








Nakamu
Nakamu
(ゆっくり、ゆっくりでいいから…あなたの心に、刻みつけてあげるからね)
Broooock
Broooock
(ルートはちょっとだけ外れちゃったかもしれないけど、これも僕らの理想の道なんだよ)
シャークん
シャークん
(寂しい思い、絶対させないように、俺らが一生ずっと傍にいるから)
きんとき
きんとき
(何で…あなたは余計なこと言っちゃったんだろうなぁ、本当はもっと…いや、関係ないか)
スマイル
スマイル
(今までの愛とは比べられないような特大の愛情、あなたにぶつけてあげるから)
きりやん
きりやん
(ようやく、俺らも新しい幸せを掴んだのかな…)












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