これで部屋の外に出られる...
そしたらシャノヴが教えてくれるって
言ってたことも、教えてもらえるかな
あのあとよく考えた。
俺の夢を叶えるには城の外へ行かなければ
行けないけど、それは婚約を破棄するのと同じ。
...対面さえしたことないけれど、
流石に勝手に破棄するのはダメかなあ...
コンコン
心配そうな顔でシャノヴがこちらを見つめる。
俺はまっすぐ見つめ返した。
...父上の部屋に入るの...?
...ていうか今、お出かけしてるっけ。
父上がお出かけするなんて、生まれてから
聞いたことないけれど...
...そういえば、物心ついた時から
言われてきたなあ
...言い方は優しかったけど...
...なんで「今」、
抜け出すための裏口なんて...
笑ったシャノヴは、決意をした顔をしていた。
父上の部屋、初めて入ったかも...
いろんな難しそうな資料ばっかり...
やだ、シャノヴがひどい目に遭う。
...なんで、そんな確信を持てるの?
俺、
おれ、
自分の夢は叶えたいけど、
シャノヴのことも大事なんだよ。
...あぁ、そういうことか...
シャノヴの目をまっすぐ見つめた。
透き通った、黄緑の綺麗な目だった。
手渡されたのは、ぐるぐる巻いて
紐で縛られた紙だった。
誰が戻ってくるかなんて、
言わなくてもわかる。
ものすごく不安だけれど
俺は
シャノヴの夢も、叶えたいんだ。
その言葉とともに、
俺は後ろを向いて歩き出す。
裏口へ入った時に後ろから
怒鳴り声がしたけれど
言われた通り、振り向きはしなかった。
次で過去編終了です!!!!!!
次の話の前半で終了かな?
シャノヴちゃん...無事でいてね😭
わからない人向けの説明は次の話で
させていただくので、
待っていてください!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。