パチ …
周りが 光に 包まれたかと思えば 、
目の前は 暗い 天井 で 、
俺の 横には 上弦の 参が 眠っていた 。
まだ… もう少しだけ 、
夢の中にいたかった 。
錆兎と … 話していたかった 。
もう 、出会えることは無い 。
… それでも 、錆兎は 俺の背中を押してくれた 。
ならば その期待に 答えなければならない 。
錆兎の 分も生きないとならない 。
日輪刀を 奪われた 俺に出来ることは無い
ならば 1度 体制を持ち直し
こいつらの情報を 少しでも 伝える 。
逃げ出す方法を探したり 、
この部屋の 探索 を 、と考えたが 、
近くに 上弦の参 がいるため 、
物音を 少しでも 立ててれば 起きてしまう 。
そう思うと どうしても 体は動かず
なにを することも出来なかった 。
今の 時刻も 分からない。
太陽を 見ることも 、
月を 眺めることも 出来ない 。
なんていう 、
不便な 場所だろうか … 、
月が好き 。
ずっと 照らしていてくれるから 、
錆兎 と 一緒に 見る月が
1番 綺麗だった 。
でも …
もう …隣で 見てくれる人も 、
月 も 見ることが出来ない 。
くい ッ
後ろから 抱き寄せられ 、
いつの間にか 起きていた 上弦の参は 、
俺の独り言に 返事をした 。
わざわざ …
外に 出ていいなんて 言うわけが無い 。
そんなの " 逃げていい "
と言っているような ものじゃないか 。
一瞬 … 、
ほんの 一瞬だけ 、
眉を下げ … 淋しそうに しているように見えた 。
その表情を 見ると
胸の奥がなんだか 痛んで …
いたたまれない 気持ちに 陥った 。
相手は 鬼だ 、
それも 俺を閉じ込め 俺を苦しめる 一番の 敵
そんなやつに 同情する 価値など ない 。
ぽん っ
上弦の参 は 俺の頭を 撫で
そんな 言葉を残して その場から 出ていった 。
俺は… 、
何故か… その 行為 に 、
安心感を 覚えてしまった 。
上弦の参が出ていき 、
1人に なった瞬間 … 、
猛烈な 吐き気が 体を襲って 、
不快だけが 体に残った 。
あんな 鬼に 同情してしまったという 事実 、
お館様を 裏切ってしまっている という事実 、
鬼に頭を撫でられ 、
安心してしまった という事実 、
全てが 不快で 、
こんな 俺自身が 許せない 。
錆兎 …とも 約束したのに 、
俺は なんで こんなに 情けないんだろう … 。
俺が もし 、" あの 怪我 " をしなければ
錆兎と 一緒に 、最終選別を
突破することが できたかもしれなかった 。
もし … 俺がもっと強ければ
出会った時に 、
上弦の 参を 撃破することが 出来れば 、
もし … 俺の刀が 折られていなければ 、
役に立つことが 出来たかもしれないのに
親の言った 通り じゃないか
それが 嫌だったから 修行を詰んだのに 、
何年も 頑張り続けたのに 、
たった 1度の 事故で
全てを 無に返して しまった 。
考えれば 考えるほど 、
涙が 溢れて 、
息が 苦しい 。
上弦の 弐 が 言った通り だ … 。
俺を 助けてくれる人なんて
誰… 1人 いないんだ 。
俺が 水の呼吸を 極められなかったから 、
俺に 才能がなかったから 、
俺は 見捨てられて しまったんだ 。
サス サス …
色々な物事を考えながら
泣いていたからか 、
後ろにいた 鬼 に 気がつけなかった 。
俺は 、大きな声で 怒鳴り 、
その 手を 振り払った 。
即座に 振り返り
俺が 見た のは、
6つの 目で 心配げ に
俺を眺める " 上弦の壱 " だった 。
強がったって、
無駄だって 分かってる 。
こんな 涙で ぐしゃぐしゃになった顔で 、
睨んだところで
何一つ 意味が無いと 理解してる 。
でも そうでもしないと
" 壊れてしまいそうだった "
鬼の前で こんな 顔
見せたら ダメだ 。
弱みを見せれば 、漬け込まれてしまう 。
鬼に 堕ちるなど
許されることじゃない … 。
サス… 、
上弦の 壱は 、
俺の 背中を 擦りながら
低く 圧のある声で そう問いかけてきた 。
新作!!是非見にきてね … !!
最初の 投稿は ヤンデレサンズ だから !!!!!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。