最終下校時刻ももう間も無くの今現在。
教室にはもちろん私1人だけだった。
午後に授業がある生徒もちらほら見受けられるが,
この教室には俺1人だけだった。
スマホも忘れた、図書室も閉まった。
行く宛がない故に教室に1人。
帰っておけばよかったか……
今になって頭によぎる。
今日は珍しく瑞希が来て帰ろうと思ったが、
例のあの先輩と帰ったらしい…?
でも屋上に行けば…
行く宛が決まった折は
予習復習に目もくれず、
筆記用具と弁当,宿題をカバンに詰め込んで
1人、静粛な教室を飛び出した。
自転車の鍵は…下駄箱だったはずだ。
机を漁っても、ロッカーを漁っても無かったはず。
購買はギリギリ空いている。
お気に入りのメロンパンを片手に、
顔馴染みのある店員(通称:神高の姉貴)に話しかけた。
そうやって他愛もない話をしながら、
というか長すぎるので切り上げて屋上へ走った。
瑞希がいたら唐揚げあげよ,とかよくわからないことも考えた。
ギィィ…
少し錆びれたドアがゆっくり開く。
人気の少ない屋上は,瑞希と仲良くなるまで開くことを知らなかった。
たまにここで弁当を食べる。
でもやっぱり瑞希いなさそ…
俺の目の前にいるのは紛れもなく、
変人ワンツーの神代類先輩だった。
この人とは関わりたく無かった……!













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!