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いつもと同じ時間に目覚まし時計が鳴る。…朝、か。なんて思いながら目覚まし音を止めた。また、今日が始まるんだな。そう思うと酷く気持ちが落ち込む。何かをする気が起きずただ天井を見つめている。普通の人なら起きて、ご飯でも食べて居るのだろうか。先に着替えるのか?…何だっていいか。学校に行かない僕には関係のない話。
少しだけ体を起こし、スマホを手繰り寄せた。とあるSNSのアプリを開き、投稿したり、他の人が投稿したものを見たりするのが日課になっている。
この人はAsさん。1つ上の先輩で今年受験生らしい。親からの期待が大きく、それにこたえるのが大変とよく言っている。
この人はHgさん。この人も1つ上の先輩で、学校が好きじゃないらしい。なんでも、周りからの目が良くないそうだ。
この人は同い歳の夜紅。僕はこうちゃんと呼んでる。両親がよく喧嘩しているらしく、嫌だと嘆いている。
この人は同い歳の林檎さん。教室に行けないらしく、別室登校をしているそうだ。
…なつくんは、この時間なら水仕事してるのかな。母親から仕事を押し付けられてるみたいで、学校にはあまり行けてないらしい。
僕が出会った5人は辛いや苦しいを抱えながらも頑張って生きている。…ほんと、尊敬できる人たち。それに比べて僕は…。
投稿 2024/12/28 22:00
更新 2025/ 4 /18 22:00












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!