第52話

18年間も、これからも#2
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2025/09/22 07:47 更新







富部 秋雨斗side


風見 悠
風見 悠
なぁ、聞いて!俺さ──

──時々思うことがある。
富部 秋雨斗
…

悠の隣に立つのは誰なんだろうか、と。



今日の放課後、生徒会室にいた悠は言った。
風見 悠
風見 悠
『 俺は一生だと思ってるけど違うの? 』

悠は俺と一生一緒にいると。

本当に一生というのは存在するのか危ういのに、そんなことを知らずにハッキリと言った。



悠とは小学校の頃からの付き合いで、今となってはなんで仲良くなったのか分からない。

でも通学班が同じこともあって、よく話していたのかもな。



────カランカラン


風見 悠
風見 悠
ん?なんか音した?
富部 秋雨斗
知らん。あんま聞こえなかったわ
風見 悠
風見 悠
そっか。それでさ、シャオが──





風見 悠
風見 悠
んじゃ、また明日〜
富部 秋雨斗
おう

互いに手を振って各々家に入る。



小学校6年間。中学校3年間。高校生3年間。

俺は悠のことを隣で見続けてきた。

ひとらんの言いたいことは痛いほど分かる。



『このままの関係でいいのだろうか』



俺が悠以外の人の隣を歩くなんて考えることができないし、

知らないヤツが悠の隣を歩いているのも想像できない。



俺は多分悠のことが……。いや、多分じゃないな。

本当は小学校のころから考えていた。

「いつ言い出そうか」「まだ友だちのままでもいいんじゃないか」

そんな言葉で逃げてきた。


だって悠の気持ちが分からんから。

悠が「友だちのままがいい」と思っていたら……。「友だちだと思っていたのに」と言われてしまったら……。

俺はきっと立ち直れない。


それに今は受験を控えている。

受験に向けて頑張らんと。

母
帰ってきたなら「ただいま」ぐらい
言いなさい
富部 秋雨斗
あ、ただいま
母
ん、おかえり



家に帰ってきて30分が経った頃。

もう日が落ちてきていて、空は段々明日になることを伝えようとしていた。

そんな時───


───ピーンポーン

母
しゅーと、ちょっと出て。
料理してるから出れへん
富部 秋雨斗
はいよ

重い腰を上げ、インターホンに向かう。


富部 秋雨斗
はーい

出ると焦った顔の悠が立っていた。
富部 秋雨斗
悠?
風見 悠
風見 悠
『トントン、どうしよう…!』

泣きそうな顔をしている悠は珍しかった。

いつもなんとなくで生きている悠がこんな顔をするなんてよっぽどのことなのだろう。
富部 秋雨斗
すぐ玄関行くわ

そう言ってインターホンを切った。

母
だれ?
富部 秋雨斗
悠だった。ちょっと行ってくる
母
分かった

急ぎ足で玄関に向かった。



シド
シド
まだ春という春ではない感じですね…
シド
シド
今回は突然花が咲く感じなので
驚かないでくださいね
シド
シド
それではばいちゃ〜

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