第20話

【第六話】描かれる景色
13
2026/02/14 09:00 更新
ミルク
ミルク
う〜ん…
月橋 鈴
月橋 鈴
何してるんっすか?
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……絵描いてるの?
ミルクはお面を外してキャンバスに絵を描いてる
いつもと違う絵柄で描いてるからか
違和感がすごい。
ミルク
ミルク
そうなんだよね〜
ミルク
ミルク
久しぶりにキャンパスに描いてみよって思ってさ〜
月橋 鈴
月橋 鈴
絵上手いんっすか?
ミルク
ミルク
そんな上手くないよ。
ミルクは目を伏せる。
実際上手いと思うが
コイツはそれだけじゃ満足できないらしい。

_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……もう十分な気がするけど…
ミルク
ミルク
ううん。
ミルク
ミルク
まだ頑張らないと…“天才”には追いつかないから
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……そう。
天才になるには努力だけじゃ足りないと思うけど
まぁこいつがそこまで天才に執着するなら
やればいいんじゃないか。
私が口出す権利はないと思うし
月橋 鈴
月橋 鈴
すごい情熱っすね
月橋 鈴
月橋 鈴
それに……描いてるのはリビング…?
ミルク
ミルク
うん。ここは心が落ち着く場所だからさ
ミルク
ミルク
でも何か足りない気がするんだよね…
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……これなんじゃない?
月橋 鈴
月橋 鈴
わっ黒彗ちゃん?!
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
ほら。そこ座って。
私は鈴の腕を引っ張って
椅子に座らせる。
その後に自分は机の上に座る。

その姿を見たアイツは
目を見開いてびっくりしたような表情をしていた
ミルク
ミルク
…!!
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
これでどう。
ミルク
ミルク
……本当に二人とも優しいな…
ミルク
ミルク
それじゃあ少しだけモデルになってくれる?
そう言ったアイツは優しそうな目をしていた。
でもただ優しい目だけじゃなくて
ちゃんと絵にさせるって決意がありそうな目だった。
月橋 鈴
月橋 鈴
はいっす!!
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
うん。
ミルク
ミルク
それじゃあ動かないでよ〜?











数時間後















月橋 鈴
月橋 鈴
も、もう動いていいっすか…?
ミルク
ミルク
うん〜!!
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
疲れた…
その後にソファに倒れ込む。
体が動くことに喜びを感じているみたいだった。
モデルってこんなに重労働だったのか…
と少し感心した
ミルク
ミルク
モデルって大変でしょ〜?
月橋 鈴
月橋 鈴
描いた絵が見てみたいっす!!
ミルク
ミルク
まぁいいけど…まだ完成してないんだからね〜?
月橋 鈴
月橋 鈴
大丈夫っすよ〜
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
わぁ…
















月橋 鈴
月橋 鈴
ふ、普通にすごくないっすか…?
ミルク
ミルク
まだまだだよ。
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
これでまだなわけ…?
やっぱり私はいつもの絵が好きだな

それにまだ足りない。
だってこの家にはまだもう一人居るから
でもコイツが自分の事を描くとは思わないし
アイツの思ったとおりにすればいいって結論づけた
ミルク
ミルク
まぁね…
ミルク
ミルク
世の中にはすごい人がたくさん居るんだよ
ミルク
ミルク
その人に追いつくならもっと頑張らないと。
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……これもらう
アイツは不意を突かれたような顔をしてた
まさか私が欲しいって言うはずもないみたいな


なんか絵に関心がないみたいに思われてそうで
若干不服だったが実際アイツと私は違うし
そう思われても仕方がないのだろう
ミルク
ミルク
え?
月橋 鈴
月橋 鈴
ずるいっすよ〜!!
月橋 鈴
月橋 鈴
俺もほしいっす!!
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
じゃあここに飾ろ。
月橋 鈴
月橋 鈴
そうっすね!!
ミルク
ミルク
ちょっと待って…?!
ミルク
ミルク
まだ完成してないし……そんなにほしいの…?
月橋 鈴
月橋 鈴
はいっす!!
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
当たり前でしょ。
そう言われて諦めたのか

アイツは絵を描く時に着ていた
エプロンを脱いで家事をし始める
ミルク
ミルク
……ふふっ。二人とも優しいね。
ミルク
ミルク
飾るのはいいけど絵の具乾くまで待っててよ?
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
分かった。
ピンポーン
月橋 鈴
月橋 鈴
誰っすか〜?
家のチャイムが鳴る
その音に気づいたのか鈴が行く

今日は誰も訪問する予定とかないと思うし
宅配なのだろうかとも思う
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
今日はなんも予定なかったよね?
ミルク
ミルク
そのつもりだけど……
月橋 鈴
月橋 鈴
ちょっ…父さん…?!
月橋 鈴
月橋 鈴
急にどうしたんすか?!
月橋 咲夜
月橋 咲夜
お兄ちゃんごめん…お父さんがもう一度ミルクさんに会いたいって言ってたから…
月橋 鈴
月橋 鈴
だからってそんな急に来ることあるっすか?!
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……うるさい…
玄関前で話し声が聞こえてくる。

本人たちは小声で話しているつもりなのだろうけど
丸聞こえなんだが…

それに鈴の声が一番大きい気がする
ミルク
ミルク
玄関騒がしいねぇ〜
ミルク
ミルク
行ってみようか〜
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
(さっきまでのアイツとは大違い。)
天才に追いつくためにとかで
悩んでた時とは違う表情をしていた

流石今までやって来たわけだ。
玄関
月橋 鈴
月橋 鈴
だから〜なんの用っすか!!
月橋 晴明
月橋 晴明
一度だけでいいんだ!!ミルクさんに会わせてくれ!!
月橋 鈴
月橋 鈴
だから要件を言ってくださいっす!!
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……鈴何があったわけ?
月橋 鈴
月橋 鈴
あっ黒彗ちゃん!!
中々戻ってこないから見に来たのだろうか
心配かけてしまった事に多少の気持ちを抱きつつ
父さんを落ち着かせる
月橋 晴明
月橋 晴明
ミルクさんの娘さんかな?
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……?うん。
月橋 晴明
月橋 晴明
ミルクさんはどこにいるのかな?
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
あいつなら……
黒彗ちゃんはリビングのほうに目を向ける
一緒に見に来たのではないのだろうかと思ったが
リビングの方から声が聞こえてきた
ミルク
ミルク
あっ…!!絵の具が〜!!
ミルク
ミルク
はぁはぁ……お、おはようございます…
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
ここに居る
月橋 鈴
月橋 鈴
ミルクさん顔に絵の具付いてるっすよ?!
ミルク
ミルク
あはは…ちょっと色々あってね…
ミルクさんは手の甲で頬に付いてる絵の具を拭う
さっきまで絵の片付けをしていたから
服の所々に絵の具がまばらに付いている
月橋 晴明
月橋 晴明
すごく綺麗だ…
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……?何か言った?
ミルク
ミルク
もう〜黒ちゃん?ちゃんと敬語で話して〜
月橋 晴明
月橋 晴明
ぜ、全然大丈夫ですよ…!!
少し戸惑いながらすこし頬を赤く染めてるのが
見るに耐えないほど辛い…
実の父親の恋愛事情に誰が興味あるのだろう

それとさっきまでの態度があまりにも違いすぎて
頭が軽く混乱を起こしている
ミルク
ミルク
ありがとうございます。
ミルク
ミルク
ここではなんですから、リビングに案内しますね。
月橋 晴明
月橋 晴明
ありがとうございます…!!
月橋 鈴
月橋 鈴
父さん急に落ち着いて…はぁ…
こんな人が会社の社長なのが未だに信じられない…
本当に父さんを落ち着かせるだけで
過去一体力を使った気がした…
月橋 咲夜
月橋 咲夜
お兄ちゃん大丈夫…?
月橋 鈴
月橋 鈴
あぁ…大丈夫だから。
疲れが顔に出ていたのか
咲夜が心配しに来てくれた


こんなに疲れてるのに
当の本人はデレデレしてて……
ため息が止まらなくなる
_黒彗@くろは_
黒彗くろは
……弟さんはじめまして。
月橋 咲夜
月橋 咲夜
はじめまして!!
月橋 鈴
月橋 鈴
ここはここですっかり仲良くなってるし…
月橋 鈴
月橋 鈴
追いつけてないのは俺だけっすか…?

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