家
ミルクはお面を外してキャンバスに絵を描いてる
いつもと違う絵柄で描いてるからか
違和感がすごい。
ミルクは目を伏せる。
実際上手いと思うが
コイツはそれだけじゃ満足できないらしい。
天才になるには努力だけじゃ足りないと思うけど
まぁこいつがそこまで天才に執着するなら
やればいいんじゃないか。
私が口出す権利はないと思うし
私は鈴の腕を引っ張って
椅子に座らせる。
その後に自分は机の上に座る。
その姿を見たアイツは
目を見開いてびっくりしたような表情をしていた
そう言ったアイツは優しそうな目をしていた。
でもただ優しい目だけじゃなくて
ちゃんと絵にさせるって決意がありそうな目だった。
数時間後
その後にソファに倒れ込む。
体が動くことに喜びを感じているみたいだった。
モデルってこんなに重労働だったのか…
と少し感心した

やっぱり私はいつもの絵が好きだな
それにまだ足りない。
だってこの家にはまだもう一人居るから
でもコイツが自分の事を描くとは思わないし
アイツの思ったとおりにすればいいって結論づけた
アイツは不意を突かれたような顔をしてた
まさか私が欲しいって言うはずもないみたいな
なんか絵に関心がないみたいに思われてそうで
若干不服だったが実際アイツと私は違うし
そう思われても仕方がないのだろう
そう言われて諦めたのか
アイツは絵を描く時に着ていた
エプロンを脱いで家事をし始める
ピンポーン
家のチャイムが鳴る
その音に気づいたのか鈴が行く
今日は誰も訪問する予定とかないと思うし
宅配なのだろうかとも思う
玄関前で話し声が聞こえてくる。
本人たちは小声で話しているつもりなのだろうけど
丸聞こえなんだが…
それに鈴の声が一番大きい気がする
天才に追いつくためにとかで
悩んでた時とは違う表情をしていた
流石今までやって来たわけだ。
玄関
中々戻ってこないから見に来たのだろうか
心配かけてしまった事に多少の気持ちを抱きつつ
父さんを落ち着かせる
黒彗ちゃんはリビングのほうに目を向ける
一緒に見に来たのではないのだろうかと思ったが
リビングの方から声が聞こえてきた
ミルクさんは手の甲で頬に付いてる絵の具を拭う
さっきまで絵の片付けをしていたから
服の所々に絵の具がまばらに付いている
少し戸惑いながらすこし頬を赤く染めてるのが
見るに耐えないほど辛い…
実の父親の恋愛事情に誰が興味あるのだろう
それとさっきまでの態度があまりにも違いすぎて
頭が軽く混乱を起こしている
こんな人が会社の社長なのが未だに信じられない…
本当に父さんを落ち着かせるだけで
過去一体力を使った気がした…
疲れが顔に出ていたのか
咲夜が心配しに来てくれた
こんなに疲れてるのに
当の本人はデレデレしてて……
ため息が止まらなくなる
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!