恵は精神的に何か不安な事があって
それが原因で熱が出ているのだろうと。
少し学校を休んで自宅療養をすることを
お医者さんが言っていた。
双葉は恵のことが心配で
恵のそばから離れない生活をしていた。
そんなある日、朝起きるとコンコンッと
ドアをノックする音が聞こえた
真剣な表情の双葉をベットに座らせて、
話を聞くことにした
それからしばらくして、
ふたばがゆっくりと話し始めた話は
意外にも将来の事だった
正直引きこもってから、
また出てこなくなるんじゃないかって
心配だったけど、双葉の中で
色々考えてそう決めたこと、
私にとやかく言う資格は無い、
今は応援してあげたい
双葉は目を赤くさせながらも
その表情は生き生きとしていた
もう、双葉は大丈夫
夢を見つけた彼女は強いから
双葉side
はるかさんのお部屋を出た後向かったのは
恵の部屋。今から準備しなくても
まだ間に合うから一度様子を見に行った。
恵の心が不安定に揺らいでいるのは
過去のこと。
お父さんとお母さんが亡くなった時の事が
心に引っ掛かりを見せているんだ
素直に身体を預けてくれる恵に膝枕をして
頭を撫でた。
唇を噛んでぎゅっと涙を抑える恵に言った。
お父さんとお母さんは私が宿泊学習に
行っていた時に2人で自殺。
恵は二日間、目を覚まさなかった
睡眠薬を飲んでいたらしい。
起きたら病室で状況もわからず、
あの時初めてパニックになっている恵を見た。
もしかしたら私が大丈夫だと思っていただけで
恵の心は
あの時から止まったままなのかもしれない
そう言うとスーッと涙を伝わせて
恵は眠ってしまった。
睡眠をしっかり摂り、
双葉やはるかなど姉妹総員で
食事も摂れるように工夫したことで
恵の体調は回復に向き、学校にも通えるようになった。
私たち家族はまだ未完成。
それでも一緒に、協力して
少しずつ一歩ずつこれからも歩いていくと決めた。
FIN











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!