目が覚めると、空が朱色に染まっていた。
思わず目を見開くと、トドロクツキが轟いた。
トドロクツキの声は、空に響き渡った。
私は自分でもわかるほど優しい声で呟いた。
トドロクツキに微笑んだ。
トドロクツキはぷいっとして正面を向いた。
なんか変なこと言ったかなと疑問に思っていると、トドロクツキの耳?らへんが赤くなっていた。
きっと朝日に照らされて赤く見えるだけだろう。
そのときの私はそう思っていた。
トドロクツキは声を出さず、頷きもしなかった。
トドロクツキは、場所を覚えているようで、方向転換をした。
トドロクツキは大きな手で私を撫でた。
その手は心地よく、眠くなってしまった。
トドロクツキが短く轟いた。
「おやすみ」と言った気がする。
私はそのまま意識を手放した。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。